ツイート
シェア
LINEで送る
B! はてぶでブックマーク
Pocketでブックマーク
RSSフィード

森友問題は普通に考えれば官邸が主導している

news image

森友問題は佐川 前理財局長に全責任を負わせる形で終わろうとしています。しかし、事実関係の時系列と、人間関係、利害関係を見れば誰がどう見ても官邸が主導しているのは間違いないでしょう。

ただ、官邸側の物的証拠が出る可能性はほぼ0です。そして、財務省本省、財務省近畿理財局には物的証拠がたくさん出てきています。

本当に佐川 前理財局長の責任にしてよいのでしょうか? 黒幕は無罪放免になってもいいのでしょうか?

ことの発端は安倍昭恵首相夫人以外ありえない

最初に言っておくと、安倍昭恵夫人が発震源だという物的証拠はありません。というか物的証拠はないと思います。

しかし、昭恵夫人がことの発端の状況証拠はこれでもかというくらいあります。

最大の状況証拠は、首相夫人の秘書を務めていた谷査恵子氏が財務省本省に問い合わせて、その返答を森友学園側にFAXで返していることでしょう。

首相夫人付の秘書が行っているということは、昭恵夫人の意思が財務省、森友学園の間に入っているということです。これで関係ないといえる神経がわかりません。

またこの事実は、官邸が無関係でないことが分かります。首相夫人付の秘書は政府(官邸)の職員です。当然谷氏の上司は官邸側の人間です。彼女が昭恵夫人や官邸を無視してこのような行動をするはずがありません。する必要もありません。

当然、昭恵夫人が谷氏にこの”仕事”を依頼しているはずで、谷氏は自分の上司に報告しているはずです。そして官邸は了承しているはずです。

谷氏が在イタリア大使館の一等書記官に栄転するという”映画”のようなことをしているという事実がそれを証明しています。

経済産業省の人間がいきなり在外大使館のしかも欧米の一等書記官になるというのは誰が理解できますか? ただの高飛びにしか見えません。

今の官邸の人々は、相当日本国民をなめてます。こんなことして何も言われないと思っているところが恐ろしいです。

ぜひ谷査恵子氏を国会招致していただきたいものです。彼女は何一つ法を犯していないので、証人喚問では、森友問題の本当の真実は彼女からしか出てこないでしょう。

昭恵夫人に振り回される日本のエリートたちと権力者たち

森友問題の本質は、日本のエリートの中のエリートの財務省の人間と、官邸の権力者たちが昭恵夫人の自由な? 無邪気な? 行動に振り回されたということに尽きるでしょう。

昭恵夫人の行動が、実は権力の乱用になっていることに気づいた官邸の権力者たちが火消しを財務省に指示し、無茶振りされた財務省のエリートたちがエリートの頭脳をもってしてもどうにもならないため法を犯してしまったというのが事の顛末でしょう。

裁判では無罪判決が出ました。その理由がチンプンカンプンですが…

ここでは”忖度”と表現しません。忖度ではなく”指示”が一番あてはまる言葉です。

社会人の皆さんは財務省の職員の気持ちが分かると思います。

たとえば上司に

なんとかしてよ

そっちで処理してくれないか?

あとは任せた

あれ、どうなってるの?

と言われたとき、忖度という言葉を使いますか? 明らかに業務命令だと思いますし、実際これは上司から部下への指示です。

首相夫人の秘書から『どうなってるんですか?』と言われれば、それを指示されたと思うのは当然ですよね?

財務省の人からすれば、官邸の職員である秘書が動いているということは官邸が承認していると思います。これで官邸が知らないというのは、それこそ国家のシステムとして大問題です。

「知らない」はあり得ません。この状況は「知らない」ではなく「暗黙の承認」が社会一般の常識です。本当に「知らなかった」としてもその責任は官邸の長である内閣総理大臣にあります。

実は官邸が指示していようとなかろうと、総理大臣の首が吹っ飛ぶような出来事です。

もうこれはしょうがないです。妻が夫の権力を使って森友学園に便宜を図ってしまって、国家の財産を不当に明け渡してしまったのだから。

官僚との信頼関係を壊してどうするの?

あとになって上司が全責任を部下に押し付ける会社ってどう思います?

「具体的に指示していないから自分は関係ない」という人と一緒に仕事をしたいと思いませんよね?

今、政府与党の議員が言っていることはこれと同じです。

小泉進次郎氏の発言が注目されますが、注目されている時点で今の自民党議員は国民に信頼される党ではないということが分かります。

いざ戦争になったら上官がいち早く逃げるような国に、今ぼくたちは生きています。そんな国を信頼できますか? 守りたいと思いますか?

もしかすると、今の日本は北朝鮮と戦争をしても負けるかもしれません。金正恩が気付かないことを祈ります。

しかしながら、自民党の議員で佐川 前理財局長に責任を押し付けようとしている人たちは、もう議員を辞めることを決意したのでしょうか? これから政治家を続けていくには官僚との信頼関係がないと困ると思うのですが。

メディアで権力を擁護するあまり論理が破綻する人々

森友問題で「政治家が関係していたかどうか」に話が及んだ時に、「具体的な指示の有無」を言う人がいます。

この人は、総理と会食を続けるあまり権力に取り込まれてしまったのでしょう。

もしかして「お小遣い」を何らかの形でもらっているかもしれません。(あくまで想像です。)

こういう想像をしてしまうぐらいこれでもかというほど権力を擁護する人がいます。

今森友問題を扱っているメディアで一番面白いのは羽鳥慎一モーニングショーです。

田崎史郎氏と玉川徹氏のやりとりが森友問題を分かりやすくしています。

このやりとりでは、田崎氏の論理破たんした権力の擁護がこれでもかというくらい出てきて、今の政府与党の堕落ぶりを象徴しています。

田崎氏もそうですが、政治家が関係していたかどうかは「今後の調査結果を見ないと分からない」という人は要注意です。この言葉を言う人は、はっきりとした物的証拠は出ないことを分かっていて発言しています。

また彼らは、1年前から「具体的な証拠の有無」を理由に政治家の責任はあるとは言えないと言い続けてきました。

結局今になっていろいろな物的証拠が出てきて、自分の発言の責任から逃げるために財務省のせいにしているのですが。

最近は田崎氏の発言が面白くなってきました。あまりにも常識はずれで論理が破たんしているのに、本人は「自分の論理は正しい」と思っているようで、その姿は元来人間の持っている「醜態」そのものです。

人間は自分の「醜態」を「恥」として隠す習性があります。それを田崎氏の発言はどんどん表に出してしまっています。普段見れないものが見えてしまうという意味で貴重です。

もう”忖度”という言葉を使うのは止めませんか?

森友問題でよく言われる”忖度”という言葉はもう使うべきではないと思います。この問題は”忖度”は関係ありません。

そもそも日本人は相手の思っていることを先読みして行動する習性があります。それは日本社会のどこにでも存在します。

この問題の本質を日本人の習性のせいにしてもしょうがありません。ほんとうに問題が”忖度”にあるならもっと以前に同じ問題が出てきていたはずです。”忖度”は日本人の習性なのですから。

森友問題の本質を”忖度”に持っていこうとする人は、森友問題の本質を「隠したい」「闇に葬りたい」と思っていると断定してよいと思います。

最近政治カテゴリでよく読まれている記事です。

house image

土地所有の歴史で時代の主人公が見える

日本の歴史では、歴史の勝者がコロコロ変わってきました。大王・豪族、天皇、貴族、上皇、武士、国民。でも変わらないのは、全員有力な土地の所有者だったことです。それだけ『土地』と『歴史』は深くつながっています。そこで歴史の勝者を『土地』から見ていきます。

tadtadya.com
コメントを残す

*