古代・中世…平安・鎌倉… 時代区分が誰でもわかるまとめ。教科書が絶対ではないという話。
日本の歴史では、時代区分のタイプがいくつかあります。
- 先史、古代、中世、近世、近代、現代
- 飛鳥・奈良、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治・大正・昭和・平成・令和
それから、土器や稲作の始まり、文化などの区分もあります。
これが結局よく分からないことになっているので、誰でもかんたんに分かる対応表・早見表をつくりました。
続きを読む第57代 陽成天皇。殺人を犯して天皇クビって本当? 歴代でもトップレベルの悪評。
第57代 陽成天皇(ようぜい)は9才で即位した幼帝です。そして、歴代天皇の中でもトップレベルのぶっ飛んだヤバイ奴とも言われます。
悪王と呼ばれた天皇は他にもいますが古すぎて事実か怪しいので、ちゃんと記録に残ってる中ではこの人がトップかもしれない。
続きを読む100万石の石高(こくだか)の意味は?江戸時代の経済政策では時代遅れの原因に。
石高は『こくだか』と読みます。100万石など、よく聞いているけれど説明しようとすると詳しくはわからないことに気づきます。
調べてみると、領地の広さ、資産の大きさとは言い切れないということを知ったし、江戸時代の経済政策にひとつの見方が見えてきました。
続きを読む姓、氏、名字、苗字の違いは何か?日本人は感覚で使い分けている。
今は、姓(せい、かばね)、氏(し、うじ)、名字(みょうじ)、苗字(みょうじ)に違いはありません。使い分けする必要もありません。
ただ、これらは生まれた時代や由来がちがいます。最初はそれぞれの意味もちがいました。
それでは、どのようにして生まれたのか見ていきましょう。
続きを読む明治より前の地方(旧国・令制国)のランク。地元が低くても凹まないでね?
越前国(えちぜん)、陸奥国(むつ)、武蔵国(むさし)などなど、今の都道府県とはちがう地方の区分がありました(旧国)。
いまでは地域名や市町村などに残っているものもあります。そしてその地域には規模や朝廷が重要ポイントだと思っていたなどでランクがありました。
このランクを見ると昔の日本人がどこに憧れていたのかが分かります。
続きを読む鎌倉幕府の歴代将軍一覧。将軍は源氏以外に藤原氏、皇族もいる。
鎌倉時代は、本格的な武士の時代のはじまりです。その中心、鎌倉幕府の将軍は、ほとんどが武士ではありませんでした。
武士の棟梁が武士ではない不思議な時代です。そして鎌倉の将軍でまともな終わり方をした人はいません。
そんな鎌倉幕府の将軍を少しずつ見ていきます。
続きを読む第38代 天智天皇。なかなか天皇にならない中大兄皇子。慎重な名君か?ただのダダっ子か?
天智天皇は(てんじ)は、あの中大兄皇子(なか の おおえ の みこ)です。
4代の天皇の皇太子なのに即位せず、先代の斉明天皇が亡くなったのに7年間も即位しませんでした。
中大兄は『天皇になりたくなったのでは?』とも言われ、超絶慎重な性格だったとも言われる。
続きを読む三種の神器とは何か? いつ、どこから来て何のためにあるのか?
『三種の神器』(さんしゅのじんぎ)は天皇が皇位を継承するときに引きつぐ3つの道具です。
令和になるときも宮内庁の人が大事そうに箱をもって歩いていました。聞いてはいるけどイマイチ分からないもののひとつです。
『テレビ・冷蔵庫・洗濯機』のことではないです。
(これも古すぎて分からないか...)
続きを読む武家政権は平氏と源氏が交互になっていたって本当?(源平交代論)
『武家政権は平氏と源氏が交代で担当していた』という話を聞いたことがあるでしょうか?
源平交代論(げんぺいこうたいろん)と言います。
歴史好きには『たしかにそうかも?』と思う話で『そんなバカな!』という話です。
キッチリしたい性分としては、はっきりさせたいと思います。
続きを読む越前守、上野介、匠頭は名前じゃない。部長、社長と言ってるのと同じ。
戦国武将や江戸時代の武士には、守(かみ)、介(すけ)、頭(かみ)、助(すけ)が名前についた人がいます。
小栗上野介や吉良上野介が有名ですが、この2人は名前がたまたま同じだったんじゃなく、あまり知られていない本名が別にあります。
そもそも上野介は名前じゃなく役職。『じゃあその役職ってなんなんだ?』というところを見ていきます。
続きを読む源平藤橘(げんぺいとうきつ)・四姓(しせい)って何だ? ほかの氏族と何がちがう?
源平藤橘(げんぺいとうきつ)は四姓(しせい)とも言い、源氏、平氏、藤原氏、橘氏(たちばな)の4つの氏族のことを言います。
これ以外にも有名で力の大きい氏族があったのに、どうして彼らは特別視されたのか? 彼らは何がちがうのか? なんでマイナーの橘氏が入っているのか?
続きを読む初代 神武天皇。先祖は有名なカミサマだらけ。まるで日本昔ばなしの世界。
神武天皇(じんむ)は、初代天皇で神話の世界の人です。しかし、親や祖父・祖母など先祖はカミサマ。神武天皇はカミの子孫なのにカミじゃありません。人間です。
これが日本の歴史のはじまりの不思議なところで、『神武天皇は何者か?』のヒントにもなっています。
続きを読む第10代 崇神天皇。存在が確認されている一番古い天皇。中興の祖。
崇神天皇(すじん)は、歴代のなかでもキーパーソンに位置づけられた天皇で、それは名前にもあらわれています。
『日本列島にはじめて国を作った天皇』『中興の祖』です。
愛の教育あり。R18指定のエピソードあり。そしてファンタジーな出来事も。
女王・卑弥呼と同時代の人です。
続きを読む天皇親政と皇親政治のちがいってなんだ? 同じようで同じじゃない。
天皇がリーダーシップを取る政治には天皇親政(てんのうしんせい)と皇親政治(こうしんせいじ)があります。
二つのちがいは時代、システムもありますが、いちばん特長的なのは天皇を支えた人がちがう。
皇親政治のほうが天皇も含め皇族に政治力が求められていました。
続きを読む因習(いんしゅう)の意味は?伝統との違いは何か? 見過ごすととんでもないことが起こる。
古くから伝わる風習、習わしのことを”伝統”や”因習”といいます。この”伝統”と”因習”は同じような意味をもちますが、けっして同じものではありません。
一言でいえば
悪い伝統 = 因習
といったところ。
一見、無視すれば良いように見えますが、スルーしただけでもとんでもないことが起きるのが因習です。
続きを読む穢れ(けがれ)・禊(みそぎ)の意味は?- 日本人の道徳・宗教
穢れは『けがれ』、禊は『みそぎ』と読みます。
日本にはキリスト教やイスラム教のような絶対的な神はいません。日本人の宗教観・道徳観には判断基準を教えてくれる神はいません。
日本人の価値基準には穢れと禊が根っこにあります。穢れと禊とはなんでしょうか?
続きを読む第2代~第9代(欠史八代)。情報が少なく実在が疑われる8人の天皇
綏靖(すいぜい)、安寧(あんねい)、懿徳(いとく)、孝昭(こうしょう)、孝安(こうあん)、孝霊(こうれい)、孝元(こうげん)、 開化(かいか)。
第2代~第9代、8人の天皇は実在が確認されてない伝承上の天皇です。欠史八代(けっしはちだい)といいます。
これに初代 神武天皇(じんむ)を加えた9人の天皇が神話の世界、フィクションと言われ、実在が確認されているのは第10代 崇神天皇(すじん)からです。
続きを読む歴代の女性天皇一覧 - じつは日本創生のパイオニア。女帝が日本のもうひとつの近代化の主人公。
日本の歴代天皇には、8人10代の女帝がいました。推古、皇極、斉明、持統、元明、元正、孝謙、称徳、明正、元正。
日本が世界に独立を宣言したとき、国名『日本』を決めたとき、『天皇』の称号を作ったとき、女帝の時代でした。
日本は女性天皇を中心に作られたといっても良いくらい。決して中継ぎに過ぎないで片付けてはいけません。
続きを読む第68代 後一条天皇。藤原道長の絶頂期。3人の娘が皇后になる。
第68代 後一条天皇(ごいちじょう)は、藤原氏最強の男・藤原道長(みちなが)の孫です。
藤原道長が栄華を謳歌できたのは、天皇一家が道長の子孫で固められたから。
3人の娘を皇后に出したのは道長ただ一人。前代未聞。というか後にも先にもこれを超えた人はいない。
続きを読む土地所有の歴史で時代の主人公が見える。庶民にはずっと縁のなかった話。
日本の歴史では権力を握った歴史の主人公がコロコロと変わってきました。
- 大王・豪族
- 天皇
- 貴族
- 上皇
- 武士
- 国民
それでも変わらなかったことがあります。
全員有力な土地所有者だったこと。土地をもてるものが権力をにぎってきました。
それだけ『土地』と『歴史』は深くつながっています。そこで歴史の勝者を『土地』から見ていきます。
続きを読む第61代 朱雀天皇。菅原道真の呪いで踏んだり蹴ったりの幼帝。縁起が悪いからアンタッチャブル?
第61代 朱雀天皇(すざく)は8才で即位した幼帝です。
菅原道真(すがわら の みちざね)の怨霊に悩まされるだけで終わったババを引いた天皇。
富士山の噴火、平将門・藤原純友の反乱など、この時代の悪いことはすべて道真の怨霊の仕業と思われていました。
続きを読む国司ってだれが偉いの?昔は地域格差を法で決め1000年以上使われた。
越前守、伊勢守、上野介...。戦国大名や江戸時代の武士たちが名乗ったこの名前は、本当は名前ではなく役職です。地方統治の長官・次官の名前。だからそれぞれの国名が入ります。
そして同じ長官でも、国によって朝廷の位階(等級)に差がありました。越前守と駿河守では越前のほうがワンランク上というように。
続きを読む第84代 順徳天皇。親父に巻き込まれて島流しの刑を食らった男
順徳天皇(じゅんとく)は、部下の部下から島流しの刑を食らった数少ない珍しい天皇です。
父・後鳥羽上皇の政治闘争に巻き込まれて失脚したので、もっとも不幸な天皇と言えます。
京都では後鳥羽上皇がいたので、天皇の在位中から上皇になっても、自らの力で政治を仕切ることはありませんでした。
続きを読む第59代 宇多天皇。皇族 → 源氏 → 天皇と渡り歩いた唯一の男
第59代 宇多天皇(うだ)は皇族から民間人(源氏)になり、そこから皇族に復帰して天皇になった人です。
(歴代天皇で唯一。)
菅原道真を抜擢した天皇として有名。
民間人を経験して新しい視点を持っていたらしく、平安時代で高評価を受けている改革を行います。
続きを読む第63代 冷泉天皇。リフティング大好き美少年。でも奇行が目立つ
第63代 冷泉天皇(れいぜい)は美少年でしたが、奇行が目立った天皇だったと言われます。
が、本当なんだろうか? 今の時代だったら、何かでトップを取った人にも思える。
また冷泉天皇から、後見人の藤原氏が天皇に対して遠慮しなくなります。
(のちに藤原道長が栄華を極めるスタート地点。)
続きを読む歴代天皇一覧 - 全員に触れようと始めたがいつ終わるんだこれ?
日本の歴代天皇は、初代から数えて126代存在してきました。暗殺された人、女性天皇、2回天皇になる人、この人は大丈夫か?という人、いろいろな個性をもった天皇がいました。
個人的には花山天皇が好きなんですが、この人はヤバい。TVや教科書で絶対に紹介できない。そういうぶっ飛びすぎて面白い天皇もいます。
続きを読む第58代 光孝天皇。3代昔に戻ったお爺ちゃん天皇。かつて雑用係にすらナメられていた。
第58代 光孝天皇(こうこう)は55才で即位したお爺ちゃん天皇です。3年後に病気で亡くなったので何もしていません。
しいて言えば、自分の子供を全員、民間人にしたことくらい。
光孝天皇は親王なのにみんなに雑に扱われたり、40人以上とも言われる子どもがいたりで掴みどころがない人でした。
続きを読む摂関政治とは何だったのか? いつ始まったのか? 藤原氏絶頂の素。
摂関政治は『せっかんせいじ』と読みます。
平安時代に始まり、『摂政(せっしょう)と関白(かんぱく)が中心の政治』という意味。藤原氏が権力を独り占めした政治でもありました。
摂政は古代から元々あって長年使ってなかったのを復活させたもの。関白は平安時代に新しく作ったものです。
続きを読む第36代 孝徳天皇。日本で初めての元号・大化。最後は総スカン食らって孤独死
孝徳天皇(こうとく)は、あの『大化の改新』をおこなった天皇です。日本で初めて元号を制定しました。『大化』。
でも、最後はみんなに嫌われて勝手に都を移されて、悲しみに暮れるなか孤独死します。
というか周りの人がヤバいと思うんですけど。
孝徳天皇は史上初の改元をした天皇でもあります。
続きを読む第52代 嵯峨天皇。平安の基礎を作ったハイスペックな男。兄・平城上皇と大戦寸前の一触即発。
第52代 嵯峨天皇(さが)は子どものころから評価が高く、じっさい平安時代の基礎を作ったと言われる優秀な天皇です。
兄・平城上皇が挙兵したところ、素早い判断で坂上田村麻呂にまかせて大戦にならないように鎮めました。
天井知らずの能力を持っているのに調子に乗らないところもGood。
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