マンション住まいの人は、収納スペースが足りないとき困ってしまいます。泣く泣く処分している人も多いのではないでしょうか?
そんな人たちにとって便利なサービスが『トランクルーム』です。
今、トランクルームは各社いろいろなサービスが展開され、生活スタイルに合わせたサービスがたくさんあります。
そこで、マンション住まいの人に向けて、トランクルームの各種サービスについてご紹介します。このサービスには特長・最適な用途があるのでこれらも合わせてご紹介します。
トランクルームについてずっと思っていたこと
ぼくはトランクルームについてずっと思っていたことがありました。
お金をちょっと足して引っ越せばいいんじゃないの?
トランクルームって住んでいる場所から離れてるし、思い立ったときに取り出せないし、何よりそれなりにお金使うし、と思っていました。
でも考えてみると、
購入物件だったらどうする?
収納が大きいところは家賃の予算オーバー
など考えると、トランクルームはけっこう使えるな。と思い始めていろいろリサーチしました。
トランクルームの何が変わったのか?
トランクルームというものが世間に知れ渡ったのはここ5年くらいだと思うのですが、今のトランクルームはバリエーションが増えています。
とくに、
- 少量でも預けられる
- 集配サービスがついている
- スマホで操作・確認が完結する
- 郊外だけでなく居住地域にもある
が加わることで利便性がグッと上がりました。
しかし、バリエーションが増えることでどのタイプを選んでいいのか分からなくなっているところもあります。
そこで、ここからはマンション暮らしに焦点をしぼって話を進めます。(アパート・公営住宅住まいの方にもあてはまります。)
住まいがマンションなら屋内型
マンション住まいの場合、最適なのは『ボックス型』か『屋内型』です。
ここでボックス型、屋内型ってなんだ?という方もいると思います。少し遠回りしますが、トランクルームのサービスについて簡単にご紹介してから話の続きをしましょう。
トランクルームは誰でも使えるの?
個人・法人どちらでも利用できます。ただし、収納できるものに制限がありますので注意が必要です。
- 犯罪行為にあたるもの
- 汚れるもの。匂いを発するもの。食品で腐敗するものなど
法人の場合、制限がゆるい傾向にあります。預けられるものは必ず確認しておく必要があります。
トランクルームの相場ってどのくらい?
1畳スペースで月額5,000円〜10,000円ぐらいになります。東京23区内であれば、12,000円〜18,000円ぐらいになります。
これは、保管料と言われ、スペースの広さや、場所、そのほかのサービス内容によって価格がまちまちです。
また、会社によっては、
- 保証金(契約時。保管料の3ヶ月分とか)
- 共益費・管理費(ワンルームマンションと同じくらい)
などの費用がかかることがあります。
この『月額』という言葉には注意が必要です。決して費用はこれだけとは限りません。サービス内容によっては、サービス利用料が発生することもあります。
年6万円〜15万円くらいかかる(東京23区内は14万円〜22万円くらい)
各種サービスについて
トランクルームは急成長しているサービスです。なので競争が激しくサービス内容もいろいろあるので判断に迷います。
ここでは、基本的なサービスをご紹介しながら、サービスの判断基準を添えていきます。
屋内型
マンションやビル・テナントのフロア全体を使って、仕切りを作ったり部屋をそのまま収納スペースとして使うタイプです。
小スペースから契約できるのが特長で、中には10畳以上のスペースのものもあります。ただし、スペースが広く、部屋をそのまま収納として使っているタイプは、もう1つ部屋を借りるくらいの費用がかかることもあるので注意が必要です。
このタイプは都市の中心部に多く、比較的セキュリティはしっかりしています。また、空調が完備されているのがほとんどです。というか、このタイプで空調が無いのはちょっと引いた目で見ます。
考えてみてください。都市部で空調設備のないビルやテナントはどれだけあるでしょうか?空調のコストを下げてどのサービスにコストをかけようというのでしょうか?
セキュリティもコストを下げておろそかにしていないか?と注視してしまいます。
24時間いつでも保管・取り出しができるところも便利です。
- 小スペースの契約が最適
- 広いスペースを借りるなら、屋外を検討した方がいい。
季節物の保管や、コレクションしているものの保管などで使われることが多いです。
屋外型(コンテナ型)
都市部の郊外に多いタイプです。『コンテナトランク』と呼ばれることもあります。最近は都市の中心部でも見られるようになってきました。
屋内型に比べて大きいスペースを確保でき安価なのが特長です。
引っ越しのときなど、一時的に保管するのに向いています。また、あまり取り出すことのない、温度・湿度で劣化しにくいものの保管に向いています。
以前は、空調設備がないので、安価な代わりに長期保管には向いていないと言われていました。しかし最近は、空調完備のものが増えていますので、劣化のあるものでも安心できるようになっています。
集配サービスがついていれば、自宅から離れていても気にすることはないでしょう。
ただし、量と距離にもよりますが、運送料が格安の近距離引っ越しぐらいはかかる覚悟はしておきましょう。自分で軽トラをレンタルして運ぶのもありです。
屋内型ほどではありませんが、24時間いつでも保管・取り出しができるところも増えています。
- 量が多くて取り出しがあまりないものに向いている。
- 空調が完備されていれば屋内型よりお得になりやすい。
- 集配サービスがあればなお良い。
屋外型(ガレージ型)
トランクルームというよりもガレージのレンタルというほうがイメージしやすいです。使い方はいろいろで、倉庫、車庫としても使えます。会社の事務所として使ったり、花屋の店舗として使っていた人がテレビで紹介されていました。
法人のほうがお得感があります。1LDKのマンションの家賃ぐらいはかかるので、個人の場合は借りる機会はほとんど無いでしょう。
- ガレージのレンタル
- 使い方はアイデア次第でいろいろ
- 法人に向いている
バイク専用車庫
トランクルームの会社を見て意外と多いのが、バイク専用車庫タイプがあったり、『バイクも置けます』となっていることです。
- 車よりスペースはいらないのに、車と同じ駐車代を払っている。
- そもそも自転車置き場しかない。
といった不満をすくい上げているのかもしれません。
コンテナ型は安価で、ガレージ型は高くなります。
都市生活者ならではのサービスでしょう。
ボックス型
収納スペースを提供するのではなく、段ボール箱1個分くらいのボックスで保管するサービスです。集配サービスがついていることが多いです。
量が少ないので、月額利用料の相場が数百円です。ただし集配サービスは、利用するごとに数百円支払うのが一般的です。
預ける際の集荷は、無料から500円以内が多く、取り出し配送が800円前後になるのが多いです。
荷物を預けるために取りに来てもらって、後日取り出したときの1回分の運送料が1,200円くらいになります。
とても便利ですが、頻繁に出し入れするととんでもない料金になってしまう恐れがあります。
頻繁に出し入れするのには向いていないのは、取り出し料金が割増になっているところからも分かります。
いま日本では、配送業の人手不足が深刻です。おそらくこのあたりが料金に出ているのでしょう。
頼むからそんなに運ばせないでくれ!
というところでしょうか?
ボックス型には細かいサービスが付いている特長があります。
- 箱単位ではなく、アイテム単位で取り出し配送可能。
- 預けた道具をそのままネットオークションに出品。
など、スマホアプリで操作が完結するサービスまであります。
同じように、屋内型には0.2畳スペースくらいのものがあります。収納できる容量はボックス型と同じくらいです。
しかし、このタイプは自分専用のロッカーがマンションの中にあるようなもので、月額料金が2,000円前後とボックス型と比べて少し高めです。
家のすぐ近くにあるとか、よほどのことがない限りボックス型を選ぶほうが良いでしょう。
集荷・配送
ボックス型でご紹介した料金は、あくまでボックス型のものです。それ以外の集配はもっと料金が高くなります。
ごくごく一般的な集配業者と変わらないくらいの料金がかかると思ったほうが良いでしょう。
1番の安上がりは、『軽トラをレンタルして自分で運ぶ』です。
戸建て住まいは注意が必要
まず、戸建て住まいの人は、トランクルームを使わないほうがお得の場合があります。
戸建ての場合、自分の土地を持っていますから、長期的に考えた場合、物置を作ったり収納スペースを増築するほうが経済的です。
例えば、
- 空調がなくても良い
- 出し入れが多い
- 気軽に行ける近所にトランクルームがない
などです。
空調が必要な場合は要注意です。最初の初期費用+毎月の電気料がかかります。
毎月の電気料によっては、空調完備のトランクルームのほうが安くなることもあります。
一方、取り出しの頻度によっては、トランクルームとの間の運送料が高く付くこともあります。
このあたりはじっくりシュミレーションして検討したほうが良いでしょう。
量が少なければボックス型
話が長くなってしまいましたが、トランクルームのサービスについていろいろなタイプがあることがわかると思います。
マンション住まいの人はもともと多くのものを持たない傾向にあります。居住スペースが戸建てに比べて小さいからです。
そこで、最初におすすめするのはボックス型です。引っ越し用ダンボール箱の中サイズ(M)4個分くらいまでなら一番最適です。
1収納分をまとめて保管したいときは屋内型
1クローゼット分・押入れ半分程度のものをまとめて保管する場合は、屋内型が最適です。
屋外型のほうがこのくらいのスペースでは安価ですが、それは空調や設置場所などで劣る場合がほとんどです。
値段だけでなく総合的に考えると屋内型がベストです。
屋外型に変更することがあるとしたら、『保管物の劣化を気にしない』か『場所が近い』ぐらいです。
大きな荷物を保管する場合は屋外型
先程の屋内型に最適な量を超えた場合、屋外型を検討することになります。
長期間の保管はあまりおすすめしません。空調管理が屋内型にはかなわないからです。長期保存する場合は屋内型との混合契約をおすすめします。
まず、できるなら劣化させたくないもの、小さい保管物から屋内型に置けないか検討します。
そして、残りの大きなものだけを屋外型へ保管します。生活の中での大きなもので、保管するのに空調を気にしなければならないほどのデリケートなものはあまりないはずです。それらをすべて屋外型へ保管します。
このように使い分けることで、月額使用料をできるかぎり小さくします。
引っ越しなどの一時保管の場合は、屋外型のほうがお得です。
バイクも保管できる会社もあるので、ほぼすべてのものは保管できるでしょう。
荷物全部について劣化を気にしないというのであれば、屋外型オンリーがいいです。
東京の特定地域なら
対応エリアはまだ狭いですが、すごいサービスがあります。
その特長は、配送料無料・配送回数無制限です。さすがに1回の配送の量には制限がありますが、何度でも預け入れ・取り出しが無料でできます。
残念ながらぼくの住んでいるところは対象エリアに入っていないので契約できませんが、随時エリア拡大中とのことなので、待っているところです。
2018/7現在の対応エリア
港区 | 全域 |
中央区 | 勝どき1丁目~6丁目 月島1丁目 佃1丁目~3丁目 晴海1丁目~5丁目 |
江東区 | 豊洲1丁目~6丁目 有明1丁目 東雲1丁目~2丁目 |
品川区 | 大崎1丁目~5丁目 北品川3丁目~5丁目 東五反田2丁目 |
あと、各種サービスを取り揃えたコンシェルジュサービスというものがあります。(別途料金)
- 保管庫から日本全国各地へ配送
- クリーニング
- ハンガー保管
- 買い取り
- インターネットオークションに出品
- 処分
- 保管物の写真を撮って、アイテムごと取り出し・預け入れ
などのサービスがあります。
唯一の難点は、価格が少し割高というところです。1畳スペースで月額1万5000円くらいします。
でも、配送の回数無制限を考えれば納得できる値段です。
比較的、預け入れ・取り出しを行なうようであればおすすめのサービスです。あまり取り出さない場合は、割高の価格分のサービスを活用できていません。