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第2の玉音放送 - 生前退位 - 令和の新時代。歴史の貴重な目撃者になってますよ?

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連載
日本から天皇がいなくなる日 Vol.10

元号が『令和』(れいわ)と決まっただけで、気持ちがスッキリする、理由は分からないけど盛り上がってる感じがします。

でもみなさん、気づいてますか? 知らないうちに歴史の貴重な場面を目の前で見てますよ?

ここ3年をふりかえっても、とんでもないことを目撃していることに気づきます。

大きな歴史を目の当たりにすると気づかないものかも?

いよいよあと10日(執筆時点)で『平成』が終わります。そして新しい時代『令和』がはじまります。

これから少しずつ見ていくのですが、じつはみんな貴重な歴史を見ています。将来、孫に自慢できるくらいの。

なんとなく気持ちが高ぶって盛り上がっていますがこんなもんじゃありません。これに気づいている人はどれくらいいるでしょうか?

最大10日の大型連休に『どこへ行こうか?』『なにをしようか?』考えている人は気づかないことが人が多いでしょう。

かくいうボクも、そればっかり考えてます。歴史の目撃者ってそんなものかもしれないですね?

歴史の証人はバカばっかり?

幕末、明治維新、日清・日露戦争、満州事変、日中戦争、大東亜戦争、戦後復興、高度経済成長、バブル崩壊。

これぜんぶ、ふり返ってから『あれってスゴイことなんじゃね?』と気づいた出来事なんじゃないかと思えてきました。

そのときは気づかずに、それなりに日常を過ごしていたんじゃないかと思います。戦後復興は貧乏すぎてきつかったかもしれませんが。

人は賢くなっているようで、じつはとてつもなくバカなんじゃないかと思うようになりました。

過去も今もこれからも。

もちろん自分も含めてですよ? いい意味でも悪い意味でもバカってことですよ?

大きな歴史その1. 陛下の『お気持ち』メッセージ

2016年8月8日午後3時、平成の今上陛下が『いまのお気持ち』という内容で、直接国民に向かって退位する意向をビデオメッセージでお伝えになりました。

じつはこれ、とんでもない事です。天皇陛下が自分の出処進退を国民に直接伝えたことは、1300年以上の天皇の歴史の中でただの一度もありません。

なんでこうなったかというと政治家がサボったからです。陛下の気持ちを無視しつづけたからです。

(死ぬまで天皇しやがれ!と言っていた。)

今のシステムでは、内閣と国会が最終的に皇室のことに責任を負います。ほんとうなら、陛下の気持ちを知った政治家たちは、たんたんと手続きを進めて、最終結果だけを国民に知らせるのが筋でした。

というか、天皇陛下など皇族方は公のためでも発言はかなり制限されているので、政治家たちが、これこそ忖度しておしはかれよ!ってはなしです。

ビデオメッセージは反則ギリギリ

それをあまりにもしなかったために、陛下がいたたまれなくなって思い切った行動に出られました。

政治がダメなら直接国民に伝える

ボクはこのメッセージを陛下のSOSに感じました。

いままでずっと政治家たちに言ってきたのになにもしてくれないんだ!

国民のみなさん、わかってください!

こう聞こえました。一応ですが、このSOSは個人的なものじゃないです。公のためです。

陛下がとても大事なことを国民に直接伝えるときは、政治家たちが大事なことをサボっているということを日本国民は知っておかなければなりません。

天皇が動くときは政治がサボっているとき

1945年の昭和天皇の玉音放送だってそうでした。

当時の鈴木貫太郎内閣が、軍を抑えて戦争を終わらせられないと、昭和天皇にすがりました。当時はサボったというよりも政治の限界だったのですが。

今回のビデオメッセージは第2の玉音放送ともいわれます。

玉音(ぎょくおん)は、『天皇陛下のお声、お言葉』という意味です。

玉(ぎょく)は、天皇陛下の権威・威光のことで、幕末の志士たちは『玉を獲る!』と息巻いていました。これは『俺たちが陛下の意向に沿っている!俺たちが陛下を味方にしている!』と言っているのと同じです。

今も昔も内閣の責任は大きい

1947年まで、天皇を助ける義務が内閣にあって、責任はすべて内閣が取ることになっていたし、いまは皇室典範という皇室についての法律があります。

皇室典範(こうしつてんぱん)

明治22年、大日本帝国憲法と同時につくられた皇室のルールを定めた典範。

憲法の下の法律ではなく、憲法と同格のものとしてつくられた。

これを典憲体制(てんけんたいせい)という。

1947年(昭和22)、日本国憲法の発布にあわせて、いち法律として格下げされる。

明治の典範は国会・内閣に典範を改正する権限はなく皇族がもっていた。

戦後、いち法律になったことで国会と内閣に改正する権限が移る。皇族会議はあるが最終決定権は皇族にない。

皇位継承についても皇族はタッチできないので、自分の家について意見は言えるが何もできないという問題点がある。

この皇室典範について、きちんと政治家たちが議論していない時点で責任を放棄しています。行政・立法の責任は内閣と国会にあることは憲法に書かれているのに。

もう一度言います。覚えておきましょう。

天皇陛下が大事なことを国民に向かって言うときは、政治家たちが責任を放棄しているとき。

ビデオメッセージは、天皇陛下が憲法違反をしたと言われかねないほどギリギリのところで行われました。

一応、内閣が内容を事前に確認したということでその一線は守りましたが。

ただ、憲法違反だと言われればそうかもしれない、ほんとうにギリギリのところです。

ボクはいまだに『憲法違反じゃないの?』という疑問が消えていません。

大きな歴史その2. 生前退位の意味

ビデオメッセージ内容は衝撃です。

天皇を辞める

といったのだから。生前退位のことを譲位(じょうい)といいます。天皇を次の人に譲るという意味です。

譲位(じょうい)

天皇が生前に退位して次の天皇を即位させること。退位した天皇は上皇になる。

第35代 皇極天皇が乙巳の変(いっしのへん)の責任をとっておこなったことから始まる。

はじめは天皇の目の前で暗殺事件がおきるというアクシデントだった。

大宝律令で制度化され天皇の終わり方の常識になる。最初に制度化された譲位をしたのは第41代 持統天皇。

持統天皇から今上天皇まで80代の天皇がいるがそのうち60代は譲位。

(制度化されてから2/3が譲位)

なかには亡くなっているのをかくして、譲位をしてから崩御を公表する『譲位したことにする』天皇もいた。

それだけ譲位が天皇の終わり方の『あたりまえ』だったことが分かる。

譲位の理由はいろいろ

次世代が育つ
そのときの権力者の都合。
自分の娘を皇太子に嫁がせているので早く天皇にしたいとか。
権力闘争に利用される。
病気
仏教徒になりたい
幕府に抗議するため
そのた天皇の意思
理由なし。
あたりまえだと思っていた

-> くわしくは太上天皇とは?で

生前退位は新天皇即位とセットなので、生前退位と譲位は同じ意味です。

退位した天皇の後にだれも即位しないことがないですから。それが起きた時点で天皇制はおわりです。

119代 光格天皇以来、約230年ぶりの出来事です。光格天皇は江戸時代の天皇でそのときの幕府の老中が松平定信でした。

それだけでも衝撃ですが、この譲位、いまの皇室典範のルールにはありません。でも、歴代天皇は譲位のほうが多いです。

(天皇のまま亡くなった人は少ない。)

過去には政治に利用されて退位されられたり、いろいろな理由はありますが、あたりまえと言えば当たり前です。生きていれば後継者にちゃんと引き継がれたか確認できるからです。

天皇の代替わりは譲位が当たり前です。

譲位の廃止は明治政府の勝手な都合

でも、皇室典範ではそれを引き継ぎませんでした。明治憲法と同じ時期につくられましたが、そのときは明治政府にとって都合が悪かったからです。

明治維新は、大久保利通と岩倉具視があの手この手を使って、勝手に錦の御旗をつくって『玉を獲った!』といって勝利しました。

(錦の御旗はニセモノ。大久保と岩倉が勝手に作らせた。明治天皇は何もしていない。)

これを反政府グループにやられたら困るからです。皇太子の玉を獲って『天皇を交代しろ!』と言われるのを恐れました。

皇太子の『玉』という表現が正しいのかどうか...。玉は天皇にしか使わないような気がするので。

専門家じゃないとわかりません。

だから譲位は皇室典範に入れませんでした。それがいまの皇室典範に残ったままです。

明治政府の勝手な都合が残る方がおかしい

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皇室典範にないなら陛下のメッセージはダメなんじゃないの?

と思うかもしれません。ボクもそう思います。

譲位は明治政府の都合でつくったルールです。1300年の天皇の長い歴史を見れば悪いことではありません。むしろ、明治政府の都合を引き継ぐのがおかしいくらいで、本来の常識に戻るほうが健全です。

平成の天皇陛下は、あたりまえのことをおっしゃったのではないでしょうか?

陛下がギリギリの行動をする前に政治家がきちんと仕事をしていればよかったことです。

むしろ、一部の勝手でつくったルールを変えずにそのまま使っているのがダメでしょう。典範改正が筋です。

典範を変えずにビデオメッセージになってしまったのがスッキリしません。内容に不満はないですよ? 全面的に受け入れてます。

でも、この内容に政治家たちは嫌がりました。彼らの本音は

余計なことをしやがって。

典範改正だけはしたくなかったので。陛下にたいして失礼極まりないヤカラにしか見えませんが。

大きな歴史その3. 皇太子のいない皇室

新しい時代の令和はうれしいですが、ボクは喜び半分です。あと10日もすれば日本から皇太子がいなくなってしまいます。

余計なことをしやがって

と思った政治家たちがここ3年、何もしなかったからです。どうにかしようとした政治家はいましたが少数で、はなしが進みませんでした。

令和が発表された2019年4月1日、記者会見でベラベラしゃべりまくって支持率を上げたどこかの国の総理は、『余計なことをしやがって』と思っている代表格ですからね?

なんでその人が『新しい時代の到来』を誇らしげに言えるのか理解できません。

しかも、『日本の誇り』を強調しながら。

言ってる本人が『日本の誇り』を壊しているのに。

陛下のメッセージすら聞き取れない政治家たち

この政治家たちは、陛下の生前退位さえさせないようにしてきました。

『意見が割れるから慎重な議論が必要』、そして何を思ったのか『一代かぎりの退位』とワケの分からないことを言い出しサボタージュしてました。

これ、あのメッセージが出たあとのことですよ? 宮内庁のWebページで陛下のメッセージがいまでも見れます。(全文もあります)

これを見て、それでも『あなたはまちがってる!』『死ぬまで天皇でいろ!』と同じことをしていましたからね?某国の総理大臣とその仲間たちは。

人の話を聞く能力もなければ、最低限の国語力もなく、人として失ってはいけない大事な部分が欠けてしまっています。

ヤバさ通り越して怒りMAX

いや、思い出しただけでも腹が立ちます。4月1日の記者会見は。

令和の時代を否定してたくせに。

陛下が亡くなるまで平成で行こうとしてたくせに。

夏の参院選に勝つためにシレーっと乗っかっているところがさらに腹が立ちます。

そしてその通りに支持率が上がるところも。

皇太子のいない時代をつくっておきながら。

こういうのを『天皇の政治利用』っていうんですけどね?

1300年の歴史の中で、天皇に子供がいないなど特別な事情がないかぎり皇太子がいないことはありませんでした。

ネガティブなことで歴史の目撃者になってしまっています。

これだけでも大きな伝統破壊なのですが、それに気づかない鈍感な政治家たち、そして国民。

いったい彼らはどこの国の政治家ですか?どこの国の国民ですか?

陛下のメッセージのお気持ちに寄り添って生前退位に奮闘したのは、当時の民進党の政治家たちです。

そして、それに賛同した自民党のごく少数の政治家たちです。

野田佳彦 元総理(民進党 -> 無所属)

馬淵澄夫 議員(民進党 -> 無所属)

山尾志桜里 議員(民進党 -> 立憲民主党)

大島 理森 議員(自民党)

ボクの知るかぎりこの4名ですが、そのほかにも人知れず奮闘してくれた本物の『日本のための政治家』が少なからずいます。

こういう政治家は応援したいですね?

それにひきかえ『悪夢のような民主党』といった誰かがいましたが、その『悪夢』をそのままお返しします。

悲しいかな、その悪夢は半沢直樹もビックリの1億倍返しですが。

今上陛下のビデオメッセージはSOSといいましたが、陛下の反撃ののろしでもあります。

このへんは、悪夢の1億倍返しを食らわされただれかさんが何をしてきたのかを見ないと分かりません。

(ボクが勝手に食らわしているだけですが。)

あのメッセージは政治がのらりくらりとごまかしているのを一刀両断しています。至高の日本刀の切れ味です。

陛下のやわらかいたたずまいと優しいしゃべり方でわかりにくいと思いますが。

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天皇・皇室の本

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『天皇について基本的なことを知りたい』『過去の天皇の人物像を知りたい』という人におすすめの本を選びました。

内容がかんたんで頭に入りやすく、でも内容が薄いわけではありません。むしろ濃いくらいです。

日本人なら知っていてほしい天皇・皇室の基礎知識だけでなく、外国の人に説明できるくらいの知識が身につきます。

文章が苦手な人にはマンガ本もあります。


天皇の本10選

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