WordPress5.3ではサイトヘルス機能が強化されました。新しい画面が追加されたり、開発者向けの新機能追加もあります。
WordPressのPHPプログラムを変更したことのある人にはかんたんです。
メールやテスト結果の内容が分かりやすく詳細になったのはありがたい。
インディケーターの変更
メニューの『ツール -> サイトヘルス』でページを開くと、上の方に状態のパーセントが表示されていました。
これはたんにテストの合格の数から出していただけで、分かりづらいので、バージョン5.3でやめました。
いまはシンプルに2つの状態を表示します。
良好 |
改善が必要 |
パルスアニメーション(グルグル回るやつ)は残っていますが、『結果を読み込んでいます。』のメッセージだけが出ます。
重みづけの変更
開発者がいろいろな拡張(プラグイン追加も含む?)を加えるとグレードの重みづけを変更して、重大な問題の優先度を上げて改善を促すようにしています。
回復メールの機能強化
サイトヘルスには、サイトの障害が発生したとき回復メールを送信します。しかしメールの内容で情報が少なく何が起こっているのか分かりませんでした。
そこで、フィルター・フック(recovery_email_debug_info)を用意し、デバッグ情報をメールで知らせるようにしました。
recovery_email_debug_info デフォルト |
---|
WordPrssバージョン |
PHPバージョン |
使用テーマとそのバージョン |
問題を起こしたプラグインとそのバージョン |
recovery_email_debug_infoは、編集してデバッグ情報を追加することもできます。
function myhost_debug_node_name( $debug_array ) {
// ホスト名追加
$debug_array['node_name'] => 'Node: host01-rack03-box11';
return $debug_array;
}
add_filter( 'recovery_email_debug_info', 'myhost_debug_node_name' );
サイトヘルス状態テスト結果のフィルター・フック
サイトヘルスのテスト結果フィルター・フック(site_status_test_result)が追加されました。
テスト結果を表示してくれるのはありがたいですが、オリジナルの解決策やメッセージを出したいことがありますよね?
それをこのフィルターで行います。
このフィルターでは、PHPと非同期のJavaScriptで実行した両方のテスト結果が含まれます。
たとえば、HTTPS対応の結果にメッセージを追加します。HTTPS対応を促すためレンタルサーバーの管理画面のリンクを貼ります。
function myhost_site_health_https_link( $site_health_check ) {
// If the filtered test is not the `https_status` one, return the original result.
if ( 'https_status' === $site_health_check['test'] && 'good' !== $site_health_check['status']) {
// Only add our action if the check did not pass.
$site_health_check['actions'] .= sprintf(
'<a href="%s">%s</a>',
esc_attr( 'https://panel.myhost.test' ),
__( 'Enable HTTPs in MyHost Control Panel', 'myhost' )
);
}
return $site_health_check;
}
add_filter( 'site_status_test_result', 'myhost_site_health_https_link' );
管理者メール確認画面
管理者メールの確認画面が追加されました。WordPressの管理画面にログインすると表示されます。
くわしくはこちらをどうぞ。
WordPress公式ガイド