WordPressは内部でクライアントMVCフレームワークBackbone.jsを使っていたようです。
WP5.3では、Backbone.jsのバージョンをv1.3.3からv1.4.0へアップグレードしました。
Backbone.jsは、ライトなReact.jsやAnglarと思えば分かりやすい。
開発者向けの話で、その中でもコアな話です。ほとんどの人は意識する必要はありません。
Backbone.jsとは?
Backbone.jsはクライアントサイドのMVCフレームワークです。
(正確にはMVPになるらしい。)
Angularは有名ですよね? Backbone.jsも『.js』がついているように、JavaScriptのフレームワークです。
(かなり有名なフレームワークらしい。ボクはReact派で知らなかった。)
正直、WordPressでjsのフレームワークを使ってることすら知りませんでした。
WP5になってから採用されたGutenbergで使ってるのかな? よく分かりません。
いまのところ、Backbone.jsを触る機会がないので。
v1.3.3からv1.4.0へアップグレード
WP5.3では、バンドル(内包)されているBackbone.jsのバージョンを上げました。Modelとその中のCollectionのイベント処理に変更があるみたいです。
興味のある方は公式ガイドをどうぞ。(英語です。)
(内容はイマイチわからないが、そこまで難しいことは言ってないと思う。)
WordPressは『脱・レガシー』ができるか?
WordPressはWeb技術のレガシー
と言われます。
今のWebの技術は、httpsリクエストでページ遷移をしないSPA, SSR、動的ページを静的ページにビルドしてサイトを高速化するSSGが使われたり、便利なフレームワークでの開発が主流だからです。
それに対しWordPressは、httpsリクエストを受け付けてからPHPが動く、典型的な動的プログラムのWeb技術です。
httpsリクエスト
↓
PHPプログラムが動く
(DBアクセスもあり)
↓
HTML作成してレスポンス
↓
サイトページの表示
ページ遷移やそのほかのhttpsリクエストがあるたびに、これだけの処理がWebサーバーで動くのでサーバー負荷が高いです。
(DBアクセスがとくに。)
jQueryをガシガシ使って実装しているところもそうです。
Web屋で敬遠している人がいるのは、プログラムの書き方がヒドイからという理由もあると思いますが。
WordPressは部分的にモダンな技術を取り入れている
Backbone.jsはSPAのサイトを作るフレームワークです。でもWordPressはSPAではありません。
どこで使われているのかよく分かりませんが、WordPressの編集エディタGutenbergでも、一部にReact.jsが使われています。
『WordPressはレガシー』という人はそのあたりをどう見てるのでしょう。
たしかに、コードの見た目、挙動は『レガシー』ですが。
WordPressは脱・レガシーしたくても、今の状態でSPA, SSR, プリレンダリングできるでしょうか?
ボクはできないと思います。たくさんいるテーマやプラグイン開発者に周知して守らせるのが大変だから。
ただ、一部に新しいフレームワークやライブラリを採用しているということは、脱・レガシーを目指しているんでしょうね?