Font Awesomeはバージョン5以降、Kitによる配信をメインにしています。CDNはおまけ扱い。
以前は、Kit用アカウントのマイページにCDN取得のメニューがあったんですが消えてしまいました。
CDNのURLは、開発者用のドキュメントを探さないと分からないようになってます。
Kit配信の登場によるCDN配信の紆余曲折
Font Awesome 5 が登場してから、CDN配信の行方は行ったり来たりしました。
公式サイトではCDNの廃止予定メッセージが出て、CDNのHTMLコード取得ページがなくなります。
『いよいよ、CDNはサードパーティ製か?』と思ったもの。
ただこの時点ではCDNは停止されてませんでした。
『URLのバージョン番号を変えたらイケんじゃね?』と試して気づいた人もいたでしょう。
これは目にしやすいところではアナウンスされてません。知る人ぞ知る情報です。
その後、Kit用アカウントのマイページにCDN取得メニューが追加され、CDN廃止の取り消しを印象づけました。
ですが最近また、マイページのメニューから消えました。
Font Awesome 6の正規版リリースによりサイトがリニューアル
2022年3月現在、Font Awesome 6 のフリー版が使えるようになったんですが、Font Awesomeのサイトがリニューアルされ、アカウントのマイページも変わってます。
おそらくこのタイミングで、CDN配信を再び知る人ぞ知る状態にしたのでしょう。
ボクの情報発信もブレにブレまくってます。
情報が変わるごとに更新してたからとはいえ、あまりのブレ具合が恥ずかしい。
公式のCDN配信は縮小へ。Pro版はKit配信のみへ
今でもCDNのコード取得ページは存在します。すごい遠回りして見つけました。
ただ、バージョン5と6で配信有無の条件がちがいます。ここで最新の状態をまとめます。
v5 | v6 | |
---|---|---|
Free版 | ○ | ○ |
Pro版 (Pro Maxも) | ○ | ✕ |
CDN配信に代わりメインになっている、KitのJavaScriptでの配信にはPV制限があるんですが、Pro版以上(有料版)は桁が違うのでほぼ無制限みたいなものです。
プラン | PV制限 (PV/月) |
---|---|
Free | 10,000 (1万) |
Pro | 1,000,000 (100万) |
Pro Max | 10,000,000 (1000万) |
化け物サイトじゃない限りPro版の制限は超えません。だからKitで十分でしょ? ということらしい。
これを見る限り、CDN配信はFree版のために残しているようです。ライトユーザー向けですね。
勝手な予想ですが、当初の予定通り公式では廃止へ向かうんじゃないかと思います。サードパーティ製に任せようとしているのかも。
少なくとも、目に見える場所に再び登場することはないんじゃないかな?
PV制限を超えるとどうなる?
ちなみに、制限を超えると超過料金をとるかもよ? という強烈なメッセージがマイアカウントのページに表示されます。
メッセージが出てるだけでじっさいに請求は来てないんですが(今のところ)、制限を超えても普通に使えるところがすごい。
使えるからそのまま使っちゃえと勧めてるわけではありません。責任は自身で負ってください。
(ボクはCDN配信に変更した。)
AMPが不要ならサードパーティ製もあり。
フリー版だけはCDN配信サービスで有名なcdnjsにも公開されています。
https://cdnjs.com/libraries/font-awesome
公式配信されてるものと全く同じものなので、これを使っても問題ありません。
ただしAMPでは、cssやjsファイルの外部からの読込にはホストが制限されているので、公式(use.fontawesome.com)以外では使えません。
最近、あれだけ注目されていたAMPは、大手のサービスをはじめ廃止するものが増えています。
そういう流れから見れば、サードパーティ製でも申し分ないでしょう。
このへんも Font Awesome公式は乗っかってるんじゃないかな。AMPがいらないなら公式で配信する必要はないですもんね。
ちなみに、KitはAMPでは使えません。'kit.fontawesome.com' がAMPで許可されているホスト一覧に入ってないから。
ダウンロードしてローカルで使用するのもあり。
バージョン5と6の最新版であれば、ダウンロードして自サーバーで使う方法もあります。
(Free, Pro版ともに可。)
https://fontawesome.com/v6/download
CDNと同じファイルもありますが、lessやsassなどのCSS開発用ファイルも用意されています。
(コンパイルするとCDNと同じファイルができる状態で内包されている。)
当然ですが、cssの@font-faceで定義するフォントファイル(ttf, woff2)もあります。
CDNがどうなるかとか面倒だしKitも制限があってヤダというときは、一番古いやり方ですが自サーバーで用意するのもありです。
ちなみに、デスクトップ版もダウンロードできます。端末上で絵文字のように使えるんだと思うんですが、使おうという気が起きないのでよく分かりません。
アプリ作成とかで使えるよ。ということなのでしょう。