最近、ICTという言葉を聞くようになりました。
ぼくは『ITって言葉、正確にはまちがってるよ。通用するの日本だけだし』と、だいぶ昔に先輩から言われたことを思い出します。
そしてこうも言われました。
『ITは正確にはICTだから。』
IT | Information Technology | 情報技術 |
ICT | Information and Communicaion Technology | 情報通信技術 |
先輩に『ITはICTだから』と言われたのは、2000年代の前半くらいです。
当時ぼくがいたシステム開発会社では、アメリカ西海岸で事務所をかまえて、あえなく撤退した数年後でした。
そのとき、ITという言葉が通じなかったICTらしいということでした。
一般論ではないです。海外でも『IT』が通じるという話も聞きます。
ただ海外では、日本のいわゆる『IT』は『ICT』が一般的(らしい)。
先輩は、
とも言いました。
このときぼくは、すごく納得しました。でもなんで日本では『コミュニケーション』を抜いたんですかね?
いまとなっては分かりません。
いまでも『IT』と『ICT』はほとんど同じ意味です。
インターネットでコミュニケーションを取ることが当たり前になったので、というかそこに価値があることはだれでも分かることなので、最近は日本でも『ICT』を使いはじめたんでしょう。
経産省はIT、総務省はICT
マニアックな話ですが、経産省はIT、総務省はICTを使うようです。
もともと日本の通信産業の管轄が旧・郵政省(現・総務省)なので、総務省の意地でしょうか?
経産省は、すでに日本で一般的な『IT』を使った方がやりやすかったのでしょう。
商売を考えると、ちょっとちがう言葉(IT)を訂正するのがめんどうだったんでしょうね?
このへん、どうにかならないですかね。
言葉ひとつで、混乱を招くようなことすると、
ITってむずかしいよね。
って思ってる人がますます毛嫌いするじゃないかな?
ほんとうはICT、だけど一般的なのはIT
ぼく個人の意見は『ICTに統一』です。海外でも一般的なんだし。ただ無理でしょう。ここまで『IT』が広まってしまっては。
ICTはなにか?と言われれば
ITとICTは同じようなもん。
ぐらいでいいと思います。
2020年ぐらいから新聞等では『ICT』と表記されるようになりました。
もう少しすると、『IT』っていうとオッサン・オバハンの証になるかも知れません。