ネットワークの通信状況を見るのにpingコマンドが一般的ですが、pingではポートまで指定して通信状況を確認できません。
そこでWindows10では、別のポート指定のコマンドが用意されています。
高機能コマンドなのでコマンドプロンプトでは使えません。PowerShellを使います。
WindowsコマンドにはMS-DOS時代からのコマンドとPowerShellのコマンドがあります。
PowerShellは名前の通り、Windowsコマンドより高機能なシェルコマンドを実行するもの。
今回のポート指定の通信確認もPowerShellを使います。プロンプトもPowerShellを開いてください。通常のコマンドプロンプトでは使えません。
Test-NetConnectionコマンド
まずはポートを指定せずに使います。
Test-NetConnection -ComputerName google.co.jp
ComputerName : google.co.jp
RemoteAddress : 172.217.161.67
InterfaceAlias : Wi-Fi
SourceAddress : 192.168.43.41
PingSucceeded : True
PingReplyDetails (RTT) : 77 ms
これはpingと同じ。最後に "PingSucceeded" "PingReplyDetails" が表示されます。
サンプルではHTTP / HTTPSでの疎通確認をしているので、オプションの "-ComputerName" にドメインを指定していますが、ネットワーク内で表示されるPCのコンピュータ名を使ってもOK。
今度はポートを指定します。HTTPSではどうなのかやってみます。
Test-NetConnection -ComputerName google.co.jp -Port 443
ComputerName : google.co.jp
RemoteAddress : 216.58.220.131
RemotePort : 443
InterfaceAlias : Wi-Fi
SourceAddress : 192.168.43.41
TcpTestSucceeded : True
"RemotePort" が表示されました。疎通できたかどうかは "TcpTestSucceeded" に表示されます。
たんに True or False で表示することもできます。
オプションの "-InformationLevel" に "Quiet" を指定します。
Test-NetConnection -ComputerName google.co.jp -Port 443 -InformationLevel Quiet
True
"Quiet" は『静かな、閑静な』という意味。いろいろな項目は出さないよ、ということ。
逆に詳細表示もできます。
PS C:\Users\username> Test-NetConnection -ComputerName google.co.jp -Port 443 -InformationLevel Detailed
ComputerName : google.co.jp
RemoteAddress : 172.217.161.67
RemotePort : 443
NameResolutionResults : 172.217.161.67
MatchingIPsecRules :
NetworkIsolationContext : Internet
IsAdmin : False
InterfaceAlias : Wi-Fi
SourceAddress : 192.168.43.41
NetRoute (NextHop) : 192.168.43.1
TcpTestSucceeded : True
"Detailed" はそのままですね? 直訳したら『詳細』。これを指定するとすべての項目が表示されます。
Windows PowerShell公式ドキュメント