systemctlコマンドで行うサービス(アプリケーション)の基本操作です。
とりあえず、サービスのスタート / ストップ / 再起動 / 状態確認 から覚えましょう。
そのあと/etc下にある設定ファイルのリロードも。リロードはサービスを再起動しなくても設定を反映させることができます。
今回の作業は、サーバーエンジニア、インフラエンジニアがよく使うLinuxコマンドです。
しかし、これくらいの作業ならフロントエンジニアやシステム管理者などの非エンジニアでもかんたんにできます。
ちょっとしたトラブル対応で使うこともあるので覚えておくといいです。
サーバーエンジニアからすると、
それくらい自分でしてよ!
と心の中で思いながらやっているんですが、フロントエンジニアやシステム管理者が作業してくれると重宝されます。
いろんな分野の人がかかわって開発していると、他分野の作業を少しでも自分でできるエンジニアはありがたい存在なんですね?
systemctlコマンドとは?
RedHat系Linuxは、バージョン7(RedHat7, CentOS7)からサービスの設定をsystemctlコマンドで行ないます。
サービスはアプリケーションです。Webサーバー、DBサーバー、ファイアウォールなど、サーバーアプリケーションはほとんどすべてサービスとして登録されます。
そのアプリケーションをコントロールするのがsystemctlコマンドです。
systemctlコマンドを使うサービスコントロールのアプリケーションをSystemdといいます。
以前はinitと呼ばれるアプリケーションでしていました。/etc/init.dディレクトリで作業したことがある人は分かると思います。
サービスのスタート
systemctl start service
サービスのストップ
systemctl stop service
サービスのリスタート(再起動)
systemctl restart service
サービスのリロード(設定の更新)
systemctl reload service
サービスのステータス確認
systemctl status service
service | サービスファイル名[***.service]。 サービス名(***)だけでもよい。 |
サービスのスタート
systemctl start firewalld
firewalldは、Redhat系Linuxで標準で用意されているファイアウォールです。
ここでは、ファイアウォールを起動しています。
サービスのストップ
systemctl stop firewalld
ここでは、ファイアウォールを停止しています。
サービスのリスタート(再起動)
systemctl restart firewalld
ここでは、ファイアウォールを再起動(停止 -> 起動)しています。
サービスのリロード(設定の更新)
systemctl reload firewalld
アプリケーションの設定を変更したとき、アプリケーションを起動したまま設定を反映させます。
アプリケーションを止められないときに使います。
ふつう設定は、/etcディレクトリにあるファイルで行います。
ここでは、ファイアウォールの設定をリロードしています。
サービスのステータス確認
systemctl status firewalld
ここでは、ファイアウォールのステータスを確認します。