法律を守ることで憲法も守っている

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連載
日本国憲法を読む。 Vol.5

今回は、”大多数の国民に憲法を守る義務はない”なら、国民は好き勝手できるでしょ?ラッキー♪

とはならない理由について考えます。

前に”大多数の国民に憲法を守る義務はない”と言いました。しかし国民は、そんなに好き勝手できるようにはなっていません。

気付かないところで憲法を守っている

今まで、何度も大多数の国民は憲法を守る義務はないと言ってきました。しかし、国民は気付かないところで憲法を守っていることになっています。

法律は憲法に定められた要件に従って必ず作成されます。なので、法律を守っている限り憲法に違反するような行動をすることはないと考えていいと思います。大多数の国民は、憲法を守る義務はないけれど、事実上憲法を守って生活しています。

正確に言えば、大多数の国民は、”憲法を直接守る義務はないけれど、憲法を間接的に守る義務はある。” となります。

憲法を守る義務がないからと言って好き勝手なことはできません。憲法に反することをやろうとすると、大部分は何かの法律に違反する可能性があって、犯罪者になってしまいます。

  • ほとんどの国民は、法律を守ることで間接的に憲法を守る義務がある。
  • 直接憲法を守る義務はない。

本当は、憲法と矛盾する法律は作れない

法律が憲法からそれてしまったら、法律を守っても憲法違反になるんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。

日本国憲法では、立憲主義を採用することできちんとコントロールされています。

立憲主義では、憲法から逸脱した法律を作ることはできません。これができてしまうと、憲法の権力の暴走を止める役割が無効化されるのでやってはいけません。

ナチスドイツは、全権委任法で憲法を無効化した理由はここにあります。

ナチスドイツでも憲法を意識していましたし、民主主義の手続きは踏んでいます。
(だから、憲法を無効化するような法律をわざわざ作った。)

ちなみに、日本の大正末期から昭和20年までの時代は、ドイツの全権委任法にあたる法律はありません。治安維持法とか、国家総動員法とかありましたが、これらは憲法の範囲内で作られた法律です。

あの時代の日本は、悪い人が好き勝手に国を動かしたかのような印象は間違いです。あくまで立憲主義の範囲内で、民主主義の手続きの中で行われました。

日本の憲法は常に綱渡りで運用されてきた

日本では、自衛隊法など明らかに憲法違反の法律があります。自衛隊は存在自体が憲法違反なので、自衛隊法も憲法違反とするのが筋でしょう。

これを今までの政権は、解釈を都合よく、ほとんど屁理屈を繰り返しながらごまかしてきました。

だから未だに、憲法学者の間でも解釈が異なるし、政党や政治家個人の意見としてもバラバラです。

これはかなり危ないことをしていると思いませんか?

ドイツのヒトラーみたいな人が出てこなかったからよかったものの、ドイツの全権委任法のような法律ができる可能性が日本には常にあります。
(憲法解釈を強引に変えてしまえば何でもできる。)

また、憲法で否定されている集団が存在しています。つまり、権力の暴走を抑制できないエリアに、権力を持つ組織、人が存在しているということです。

この組織・人が本気で確信的に暴走を始めたらどうするのでしょうか?誰がこの暴走を止めるのでしょうか?

日本の憲法は急激に存在理由がなくなっていっている

2015年の夏に大騒ぎしていた平和安全法制は、明らかに憲法違反です。今までの憲法解釈を大幅に修正しましたから。

ごまかしの解釈をさらにごまかして、ここまでくると憲法を変えずに何でもできます。安倍内閣と与党の犯した罪は大きくて、日本で数さえそろえれば憲法を無視して何でもできることを証明しました。

憲法を無視している分、ナチスドイツより悪質です。

一方で、”憲法を一言一句変えずに守れ!”と叫ぶ政治家も同じ穴のムジナです。権力の暴走が可能な状態を守れと言っているのと同じです。権力を持っている人が言っているのだからどうしようもありません。

ぼくは、この人たちは、チャンスがあれば自分が主体的に暴走することをもくろんでいると踏んでいます。そういえば、中国共産党と同じような名前の政党もありますし。

彼らは強硬に否定するでしょうが、数がそろえば実行する野望が0%の保証はありません。これも、数がそろえば権力者は傲慢になることを安倍政権が証明しています。

憲法のことを理解するポイントは意外と簡単

日本国民のほとんどの人は憲法の専門家ではありません。日常生活で触れることない分野の1つではないかと思います。

ぼくも大学の専攻は工学部ですし、職業もシステムエンジニア兼プログラマです。

でも、”憲法は権力の暴走を止めるストッパー”。

これを頭の片隅に置いておくだけで、TVなどのメディアで報じられる憲法関連のだいたいのことは押さえられるし理解できます。なにか難しいことを言っているようで、実はこれを根っこにしていろいろなことを言っているだけです。

あともう一つ、”法律の要件、運用が、憲法の条文に従っているかチェックする” でしょう。これは現在の日本では不十分といえます。

憲法の数行の条文について、何十年もあーでもないこーでもないと解釈について言い合っている状態ですから、チェックのしようがありません。

この人の言っていることは、権力の暴走を止めることに役立つか?というところだけに注目していれば、憲法に関するいろいろな議論の本質が、素人のぼくたちにも見えてきます。

本当は、法律の要件、運用が、憲法の条文に従っているか?も注目すべきですが、終わりのない解釈の言い合いに巻き込まれるのでスルーしましょう。

時間の無駄です。

それでも何言っているか分からないという場合は、そもそも説明する人にみんなに理解してもらおうという気がないと思っていいと思います。

”素人は黙っておけ!”という態度か、よく言われる議論のための議論ってやつです。こういう人の話もスルーしましょう。

これも時間の無駄です。

もしくは、説明している人が、”憲法は権力の暴走を止めるストッパー”ということを知らずにしゃべっている場合があります。このパターンは想像以上に多いので、こういう人の話もスルーしましょう。

信用できません。

次回は、具体的に今、支離滅裂な人、言っていることが残念な人々について書いていきます。

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