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国司ってだれが偉いの?昔は地域格差を法で決め1000年以上使われた。

日本地図

ご覧のページは 4 / 6 です。先頭ページはこちら。

【第4グループ】60位。13人

もう答えはさっき言っちゃいましたね?

ここで、もう1個長官の守が残っているのにランクインしたのがトップ国ランクの大国の次官・介です。

大国の次官は大きな組織のナンバー2だけあって、小国の長官並みに仕事をしなければいけません。しかも必ず現地に赴任しない国もあってその国の介は事実上の守扱いをする国もありました。

現地でトップを張る人のことを受領(ずりょう)と言います。受領は守のことなんですが、守が赴任しないところは受領 = 介と見られてました。

位階
(等級)
国司
(中国)
国司
(上国)
国司
(大国)
従五位上
従五位下
正六位上
正六位下
従六位上
国司の位階。太字が昇殿が許される上級貴族
令制国 - 中国
令制国 - 中国
大和介
(やまとのすけ)
奈良河内介
(かわちのすけ)
大阪近江介
(おうみのすけ)
滋賀越前介
(えちぜんのすけ)
福井
伊勢介
(いせのすけ)
三重播磨介
(はりまのすけ)
兵庫武蔵介
(むさしのすけ)
東京
埼玉
神奈川
上総介
(かずさのすけ)
千葉
下総介
(しもふさのすけ)
千葉常陸介
(ひたちのすけ)
茨城上野介
(こうずけのすけ)
群馬陸奥介
(むつのすけ)
福島
宮城
岩手
青森
肥後介
(ひごのすけ)
熊本
上総介平高望
(たいら の たかもち)

織田信長
(おだのぶなが)
武家の平氏の祖。


『織田上総介信長』と時代劇でもよ
く出てくる。
常陸介徳川頼宣
(とくがわよりのぶ)
紀州徳川家の祖。
上野介吉良義央
(きらよしひさ)

小栗忠順
(おぐりただまさ)

『忠臣蔵』で殺される吉良上野介。


一般的に小栗上野介と言われる。
幕末の勘定奉行。
日本の近代化の基礎を使ったと言わ
れるほどのスーパー政治家。
有名人

介が受領だった親王任国(しんのうにんこく)

トップランクの大国には特殊な国が3つあります。必ず天皇の子(孫)が守に就任する国。それが親王任国です。

平安時代の最初の第50代 桓武天皇が息子に就任させて始め、ここから明治維新まで守は皇族でありつづけました。

奇しくもさっき挙げた有名人の介が親王任国。守レベルの介だから高位の人が好んで名乗ったのでしょう。

なんで忠臣蔵の吉良上野介(きらこうずけのすけ)や、幕末の幕府の重鎮・小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)は自分の名前で広まっていないのか?

それだけ上野介が尊敬を込めて呼ばれる特殊な介だったし、本人もそう呼ばれるのがうれしかったのかも。

ちなみに小栗忠順は豊後守でした。上野国(群馬)が地元だったので地元愛で自分で名乗ったと思われます。そうじゃないと守からランクダウンするわけがない。まぁ上野介が事実上の守だったから気にしなかったんだろうけど。

親王任国じゃないところでも、守が都から離れず介に現地を任せる国もあった。

それも介が受領。

これはたんに守の人間性の問題。『都落ちしてたまるか!』と頑なに現地に行かない人もいた。

こういう人が下剋上にあって武士に現地を乗っ取られやすかった。

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