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最澄と空海。相性最悪の仏教2大スター。日本仏教の礎でも方向性がまるでちがう。

最澄と空海

ご覧のページは 5 / 8 です。先頭ページはこちら。

最澄が空海の弟子になる。でもすぐに絶縁。

空海を救った最澄は、エリートのプライドを捨てて空海に弟子入り志願します。野心があった空海は無名からの脱却のために快諾しました。

空海の予想通り、あの最澄が無名の若造に弟子入りしたと、一気に空海の名が知れ渡ります。

ただ最澄は空海のもとに修行に行っていません。空海の持っている膨大な密教の経典を借りて独学で勉強しました。

そこはエリートのプライドなのか、経典を読むだけで理解できる自信が最澄にあったのかは分かりませんが。

ちなみに、最澄と空海は8才差。空海のほうが若い。あの時代も年功があるのかは知らないですが、先輩のプライドもあったかもしれない。

ただ4年が過ぎたころ、理趣釈教(りしゅしゃくきょう)を借りようとしたら、いつもは貸してくれたのに空海は断ります。

カチンときた最澄は、空海との交流をやめてしまいました。

理趣釈教は密教のいちばん重要な経典の理趣経(りしゅきょう)の注釈書。

空海の言い分

空海は理趣経は読んだだけでは理解できないと思っていました。

この経典の内容は、これまで仏教のタブーだった人間の欲を肯定していたから。SEXすら清らかだと言っているびっくり仰天の書。

空海いわく、『注釈書を読むだけではまちがった解釈をしかねない。修行しないと無理だ。』

もしかすると、本を借りただけで密教を知ったかのような最澄の素振りに内心怒り心頭だったのかもしれません。

これから天皇を弟子にする野望のためには最澄と対立するのは避けたいので、表面上は出せずイライラしてたのかも。

(遠慮はないと思う。空海は先輩とか上司に気を使うタマじゃない。)

マンツーマンの講義を一切受けようとしない最澄に切れた?

もともと密教は一子相伝みたいなところがあります。空海もマンツーマンで師匠から口伝で密教の真髄を教わりました。

それなのに最澄は本を借りるだけで話をしない(手紙のやり取りはあったようだが)。それとも独学で密教をどんどん吸収していく最澄にジェラシーを感じたのか?

また、密教の真髄まで本を読んで習得されてしまったら、天皇を弟子にする野心を最澄に取られてしまうと危機感を感じたのかな?

おそらくそうではない。空海は最澄に、密教の真髄はマンツーマンの口伝で伝えるもので、自分のところに通ってくださいという手紙を書いています。

本心は分かりませんが、教える気はありました。

ただ最澄はすでに仏教界のリーダーで、比叡山にたくさんの弟子をもって忙しく修行に行けませんでした。

空海伝説の始まり。中身は若干詐欺師。

空海は最新の土木技術や薬など医療技術まで習得していました。

最澄と絶縁したあと、西日本を中心に旅に出ます。そこで持ってる技術を使って、溜池の氾濫を抑えたり病気を治したりしながら密教を広げていきました。

空海の賢いところは、工事をしたり病気を治しながら同時に加持祈祷を行いました。災害が静まったり病気が治ったのは密教のおかげだと言うために。

このへんは胡散臭い占い師にしか見えません。

当時は密教も新興宗教なので、そりゃそういうことするよね? なんですが、空海は自分の財産を作るためにやってないので、胡散臭いで片付けるのはちょっとちがう。

(寺を建てる資金くらいは稼いだだろうが。)

空海伝説は北は東北から南は九州まで、信じられないようなエピソードとともに今でも語り継がれています。

伝説の実態は、おそらく最新技術を使っただけ。

でも当時の人には神の仕業に見えた。

占い師というよりマジシャンに近いかな?

空海は優秀な経営者

空海のすごいところは、人助けがすべて密教の布教にダイレクトにつながってるところ。一切のムダがない。

経済が困窮しているところを救ったりもしているんですが、実はその地域は水銀の一大産地だったりしたそう。

旅をしながら、仏像など密教に必要な材料をかんたんに安く調達できるようなしくみを作ってる。

今日本に必要な人はこういう人なんじゃないだろうか? 人を助けながら会社にも莫大な利益をもたらしてるので。

人件費を極限まで抑えることが正しいと言わんばかりの経営者が多い現代とはえらい違い。

(世界経済から見れば、人件費の安さはとうに異常ステージに入ってる。)

次は 空海の野心達成。天皇を弟子にして、法皇は真言宗の宗徒になる。
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