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国司ってだれが偉いの?昔は地域格差を法で決め1000年以上使われた。

日本地図

ご覧のページは 2 / 6 です。先頭ページはこちら。

【第2グループ】14位。35人

1位が13人から27人までいるので一気に順位が下がります。次点の長官は、令制国のランクが上国の守です。長官の赴任地としていいのはここまでで、残りはなんらかのいわくつき。

上国と言ってますがここの長官は可もなく不可もなく普通です。

(一番人数が多いところでも分かる。)

令制国 - 上国
令制国 - 上国
山城守
(やましろのかみ)
京都摂津守
(せっつのかみ)
大阪
兵庫
尾張守
(おわりのかみ)
愛知三河守
(みかわのかみ)
愛知遠江守
(とおとうみのかみ)
静岡
駿河守
(するがのかみ)
静岡甲斐守
(かいのかみ)
山梨相模守
(さがみのかみ)
神奈川美濃守
(みののかみ)
岐阜信濃守
(しなののかみ)
長野
下野守
(しもつけのかみ)
栃木出羽守
(でわのかみ)
山形
秋田
加賀守
(かがのかみ)
石川越中守
(えっちゅうのかみ)
富山越後守
(えちごのかみ)
新潟
丹波守
(たんばのかみ)
京都
兵庫
但馬守
(たじまのかみ)
兵庫因幡守
(いなばのかみ)
鳥取伯耆守
(ほうきのかみ)
鳥取出雲守
(いずものかみ)
島根
美作守
(みまさかのかみ)
岡山備前守
(びぜんのかみ)
岡山備中守
(びっちゅうのかみ)
岡山備後守
(びんごのかみ)
広島安芸守
(あきのかみ)
広島
周防守
(すおうのかみ)
山口紀伊守
(きいのかみ)
和歌山
三重
阿波守
(あわのかみ)
徳島讃岐守
(さぬきのかみ)
香川伊予守
(いよのかみ)
愛媛
豊前守
(ぶぜんのかみ)
福岡
大分
豊後守
(ぶんごのかみ)
大分筑前守
(ちくぜんのかみ)
福岡筑後守
(ちくごのかみ)
福岡肥前守
(ひぜんのかみ)
佐賀
長崎

官僚の等級も1ランク下がって、昇殿が許されるギリギリの上級官僚。『これ以上下がったら高級サロン出禁だぜ?』の崖っぷちとも言える。

位階
(等級)
国司
(上国)
国司
(大国)
従五位上
従五位下
正六位上
正六位下
従六位上
国司の位階。太字が昇殿が許される上級貴族
山城守斎藤道三
(さいとうどうさん)

松永久秀
(まつながひさひで)


直江兼続
(なおえかねつぐ)
戦国時代の美濃の主。
織田信長の義父。

戦国時代の大和国の主。
織田信長の味方になったり敵になったり
の食わせ者。

上杉景勝の最側近。
豊臣秀吉にヘッドハンティングされそう
になるほど優秀。
摂津守源頼光
(みなもと の よりみつ)
摂津源氏の祖。
尾張守平忠盛
(たいら の ただもり)

織田信長
(おだのぶなが)
平清盛の父。


一時期自称した。
三河守徳川家康
(とくがわいえやす)
戦国時代ではめずらしく本当に任官した。
遠江守北条時政
(ほうじょうときまさ)
源頼朝の妻・政子の父。
駿河守北条泰時
(ほうじょうやすとき)

吉川元春
(きっかわもとはる)
鎌倉幕府3代執権。


戦国大名。
毛利元就の次男。
甲斐守黒田長政
(くろだながまさ)
黒田官兵衛の長男。
2代目福岡藩主。
関ヶ原の戦いの東軍で奮闘。
相模守北条義時
(ほうじょうよしとき)

北条時宗
(ほうじょうときむね)
鎌倉幕府2代目執権。


元寇襲来のときの鎌倉幕府執権。
美濃権守在原業平
(ありわら の なりひら)
平安時代の貴族・歌人。
美濃守柳沢吉保
(やなぎさわよしやす)
江戸幕府5代将軍徳川綱吉の時代の
大老格。
越中守細川忠興
(ほそかわただおき)

松平定信
(まつだいらさだのぶ)
戦国武将。
ガラシャの父。

江戸幕府の老中。
8代将軍徳川吉宗の孫。
越後守木曽義仲
(きそよしなか)

新田義貞
(にったよしさだ)

上杉景勝
(うえすぎかげかつ)
平安末期の源氏の武将。
源頼朝とバトった。

鎌倉末期の源氏の武将。
足利尊氏のライバル。

上杉謙信の後継者。
豊臣政権の五大老のひとり。
但馬守柳生宗矩
(やぎゅうむねのり)
徳川将軍の兵法指南役。
柳生新陰流。
備前権守藤原道長
(ふじわらみちなが)
平安の藤原氏最大の実力者。
備前守浅井長政
(あざいながまさ)
戦国武将。
織田信長の妹・お市の方の夫。
淀君の父。
備後守織田信秀
(おだのぶひで)
織田信長の父。
安芸守平清盛
(たいら の きよもり)
平家政権を作る。
瀬戸内海から海外貿易のきっかけを作る。
紀伊守池田恒興
(いけだつねおき)
戦国武将。
織田信長の家臣。
阿波守三好長治
(みよしながはる)
戦国武将。
一時期畿内まで勢力を拡大した一族。
讃岐守菅原道真
(すがわら の みちざね)
任官のとき左遷だと思ってへこんだ。
第60代 醍醐天皇のときの右大臣
大宰府に左遷される。
伊予守滝川一益
(たきがわかずます)
戦国武将。
織田信長の家臣。
豊前守和気清麻呂
(わけのきよまろ)
古代から平安初期にかけての貴族。
称徳天皇に左遷させられた。
豊後守小栗忠順
(おぐりただまさ)
小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)。
幕末の勘定奉行。
上野介の前に豊後守を名乗っていた。
筑前守吉備真備
(きび の まきび)

大内義隆
(おおうちよしたか)

豊臣秀吉
(とよとみひでよし)

前田利家
(まえだとしいえ)
奈良時代の貴族。
右大臣までなった。

戦国武将。
毛利氏の前の西国の雄。

羽柴秀吉時代に筑前守を名乗る。


後年、秀吉から名前をもらっていた。
羽柴筑前守利家。
筑後守新井白石
(あらいはくせき)
江戸幕府の幕臣・朱子学者。
肥前守吉備真備地方勤務が多く国司を歴任。
有名人

ここまで見てるとある法則が見つかります。鎌倉時代より前は本当の国司の任官なので、源氏平氏藤原氏など古代から平安にかけて天皇のまわりにいた氏族に多い。

室町以降は自称もあって人気に差が出てきます。過去の偉大な人にあやかって、さらにその人が偉大になる、有名人の連鎖が起きています。

たとえば備前国は、古墳時代からの名門氏族・吉備氏の本拠地で『吉備』(きび)と呼ばれた地域です。ヤマト(天皇家)と出雲に並ぶ三大勢力だったほど。

(あとで備前・備中・備後・美作に分かれた。)

それくらいのところなので名乗った人も多い。

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