連載
日本から天皇がいなくなる日 Vol.9
いままでさんざん男系男子継承をつづける限り皇室はなくなるといってきました。
そしてそれを言いつづける人、それにひっぱられて何もしない政治家たちをボロクソにいってきました。
でもここにきて『潮目が変わった?』ということがポツポツと出てきました。
サラッと言われるので気づかないですが。
内閣のいうことが反転してきた
数か月前だったか忘れましたが、菅官房長官が記者会見で、皇位継承問題を解決するために、新天皇の即位後すぐに検討を始めるとはっきりいいました。
官房長官は『すぐに』ではなく『 そんなに時間を待たないで 』といっていましたが、政治家の言葉は反発を恐れてこういうものです。
逆に何も始めなかったらそれはそれで反発されます。
このときはまだ『ほんとうにするの?』と疑っていましたがどうやら本気のようです。
潮目の変化は、安倍総理の発言が変わったところが大きいです。安倍政権の応援団のような産経新聞でも内容が二転三転しています。
この迷走ぶりを見てると、女系・女性天皇の選択肢はあながちゼロではないということが、ほんとうのところなんじゃないかと思います。
産経新聞は焦っているのではないでしょうか?
いままでさんざん女系・女性天皇に反対してきました。正確には反対する人たちばかりの情報を流して世間を動かそうとしてきました。
これで『女系・女性天皇のほうが正しかった』になると、いままでまちがいばかりを垂れ流しつづけた責任を取らなければならないですからね?
朝日新聞の慰安婦問題のときのように。
産経新聞はそれを先頭を切って批判しました。
保守の人たちがよく使う言葉をそのまま返します。『歴史に残る大ブーメラン』です。
彼らが使うべつの言葉もそのまま返します。こんな『逆賊』『逆臣』『売国奴』はいません。皇室がなくなってしまうほどの失敗は過去にありませんから。
男系男子継承のキーパーソンですら反転?
男系男子絶対論者で、メディアにたびたび登場して主張している人たちもいいのか悪いのか逃げ道をつくっています。
ボクには、『男系継承の伝統は重い』じゃなくて『男系継承の伝統は重いとかんちがいしていた』ようにしか見えません。
(パントマイムですね。)
でも、かんちがいを認めない人の声がデカいんです。というか論理が通じないほどわめき散らすんです。
(パントマイムとしてもレベルが...)
これに政治家たちも気づいたような気がします。
ふつうの人はツッコみます。
ほんとに遅いです。皇太子がいない状況をつくるまで、ひどくなってから動くなんて。
まぁこれでも一歩前進です。油断はできませんが。
未婚の女性皇族が結婚されて、みんないなくなるまでの時間稼ぎかもしれないですからね?
まずは、皇統問題が一発でわかる図解を用意しました。
衝撃の未来を見たところで、この15年、皇室になにがあったのか、政治がなにをしてくれたのか?
細かいはなしはちょっとにして流れだけを追ってまとめました。皇室に何が起きていたのか、よく分からない人はどうぞ。
流れを見ると、保守の人たちの主張に疑問しかありません。正しい意見ならこんなことしなくていいですから。
彼らは自分のまちがいを認めると、生きていけなくなるからやってるとしか思えません。
死んでしまうようなことをしてきたからダメなんですが。
- Vol 1. もうすぐ日本から天皇がいなくなる
- Vol 2. 天皇の血筋の男系・女系・双系のちがい。本人の性別は関係ない!
- Vol 3. 天皇の皇位継承の解決策は既にある。あとは選ぶだけだ!続けるも決断、止めるも決断。
- Vol 4. 旧皇族家系の人が皇室に復帰することがありえない理由。もう言葉遊びはやめてほしい。
- Vol 5. 天皇の男系男子の継承は伝統じゃない!作為のルールは永遠だと思ってるの?
- Vol 6. 大相撲の女人禁制と天皇の男系男子継承は根が同じ。明治の近代化の影響が大きい。
- Vol 7. 天皇の男系男子継承の伝統はいつ始まったのか?男系主義の元は中国からの輸入品。
- Vol 8. 政治家の15年のサボタージュが皇室を滅ぼす。それでもサボりは続く。
- Vol 9. ちょっと潮目が変わる兆しが
- Vol 10. 第2の玉音放送 - 生前退位 - 令和の新時代。歴史の貴重な目撃者になってますよ?
- Vol 11. 皇室はこれからどうなるか?の前にこれまでをおさらい
- Vol 12. 保守は上皇陛下(平成の天皇陛下)のなにがムカつくのか? 陛下にケンカ売ってどうするよ。
- Vol 13. 衝撃。男系継承をいう人は皇室消滅を考えてると断定していい
- Vol 14. 図で見りゃわかる。皇統問題は今すぐ解決できる!
- Vol 15. 天皇は女性から始まっている!
- Vol 16. ランキング付け。各党の皇位継承問題の解決案がそろってきた