男尊女卑、女性蔑視とは何か?答えは男系主義にあり!

他言語サイト
翻訳はみつかりませんでした
  • -

    シェア
  • ---

    LINEで送る
  • -

    はてなブックマーク
    ブックマーク
  • -

    pocket
  • -

    rss
何か?の画像

『男尊女卑』『女性蔑視』の思想はどこで生まれたのでしょうか?

それは『男系主義』という考え方が大きく関係しています。男系主義とは何かを見ていくと、そのまま男尊女卑・女性蔑視の答えにたどり着きます。まずは男系主義について見ていきましょう。

男系主義とは何か?

男系主義とは、男性のDNAが『家』という集団で最も価値がある考え方です。

昔は『家の後継者は長男』という常識がありましたよね?これにも男系主義が入っています。

この『家の中の常識』が『一族』、『地域』、『国家』、『社会』と広がっていく中で男性優位の社会になります。その中で『男尊女卑』『女性蔑視』の思想も生まれ、集団の規模が大きくなればなるほどその思想も広がっていきます。

男系社会の誕生には戦争が関係している

男系主義が浸透した社会を『男系社会』と言います。

男系社会は、暴力・戦闘の価値が最も高まる戦乱が続いた社会で生まれると言われます。暴力・戦闘は明らかに男性が女性に勝っている能力だからです。

ここでは日本の男系社会についての話なので、東アジア、とくに中国の男系社会について話しましょう。

中国は、もともと男系社会ではありませんでした。中国では紀元前、秦が統一国家を作る前の春秋・戦国時代を経験することで、完全に男系社会になったといわれます。

当時の日本には男系主義は入っていません。日本はまだ各地に集落を形成した集団生活の時代です。まだ小国家が集まっていた規模のものでした。

『男のほうが女よりも偉いんだって。』

『どうして???なんで???意味がわからない。???』

これぐらいの感覚だったでしょう。

  • 日本には男系主義はなかった。
  • 男尊女卑の思想もなかった。

『男尊女卑』『女性蔑視』の思想は輸入されたもの

男系主義が入っていないので、男尊女卑、女性蔑視なんてものはあるはずがありません。現代の女性から見ると羨ましいかぎりの世界でしょう。

では日本の男系主義は自分で作り出したものなのでしょうか?

そうではありません。日本の男系主義は中国に大きく影響されています。

男系主義は、5世紀の『倭の五王』の時代に日本に入ってきたのが有力な学説です。この時代は古墳時代です。聖徳太子の登場の100年ぐらい前と言えば、どのくらい古いか分かるでしょう。

このとき倭(わ。やまと。日本の前身)は、今まで経験したことがないほど外国、北朝の宋と濃密な外交関係を結んだことから、男系主義が入ってきたとされます。

しかし、当時の日本の社会状況を見るとまだ男系社会になっているとは考えられません。

日本に男系主義が入ってきたのは聖徳太子が登場する100年前

東アジアの男系主義

東アジアの男系主義は、中国が中心です。中国では春秋・戦国時代を経験して、紀元前3世紀には男系社会になりました。

今でも中国は『夫婦別姓』です。これは男女平等の思想とは真逆の意味でそうなっています。

男の家に嫁いだ女性は、死ぬまで男の家のものとして認められない

という意味があります。だから中国の女性は結婚しても、名前の面から見れば自分の父親の家の人間として生きることになります。

中国では、『女性は家の後継者を生む要員であって家族ではない』という、夫婦別姓は男尊女卑の象徴になっています。

中国に強く影響された朝鮮半島でも夫婦別姓です。理由は中国と同じです。

また、『家』という単位では、近年まで女性は排除されてきました。同じ姓を持つ、同じDNAのルーツを持つ者同士の結婚は認められませんでした。(同性でも出身地が違えば認められます。)

日本人の感覚でいえば兄妹で結婚するような感覚です。それだけ気持ちの悪いもの、やってはいけないこととしてタブー視されていました。

  • 東アジアでは夫婦別姓は男尊女卑の名残り
  • 近親結婚は男系主義ではタブー。

日本が男系主義を徹底できなかった名残り

一方、同じ東アジアの日本では男系主義が徹底されませんでした。

男系主義が入ってからも天皇の近親結婚は当たり前のように行われました。それは、飛鳥・奈良時代だけでも数えるのが大変なほどです。

飛鳥・奈良時代は、歴代天皇の半分は女帝です。これも男系主義ではありえないことです。

しかし、少しずつ男系主義に寄っていく様子が見えてきます。飛鳥時代なると、天皇の異母兄弟による結婚がなくなっていきます。叔父と姪、伯母と甥など、近親結婚でも少しづつ血統が遠くなりました。

平安時代には女帝が全く誕生しなくなりました。近親結婚は激減します。男系主義が伝わってから300年もたってようやく浸透し始めたようです。

しかし、現在の日本でも、いとこ同士の結婚は認められています。また、日本は家という単位で見た時、婿養子というシステムがあります。女性の家に男性が入るというものです。

これは、中国や、中国に強く影響された朝鮮半島などの国ではありえない考え方です。男系社会では許されない行為と言った方がいいでしょう。

日本という国は、何でも自分流に変えたくなる性格を持っているようです。男系主義も300年寝かせたことで自分流に変えてしまいました。

日本人のこういうところが、中国人や朝鮮人にとってイラッとするところです。しかも、この自分流が欧米などで『日本のカッコいい文化・姿』として評価されることがあるので余計です。

日本人は大真面目に『改良』しているつもりが、中国人や朝鮮人から見れば『真面目に取り組んでいない』『本気で学ぼうという気が無い』と見えるのでしょう。

このように、日本は中国に強く影響されていますが、日本独自の『男系、女系にこだわらない』という思想が、『不完全な男系主義』の結果として今でも残っています。

  • 日本は男系主義を採用するのに300年かかっている。
  • それでも完全な男系主義にはなれなかった。

男系・男中心の社会はいつ始まったのか?

日本で『男尊女卑』が当たり前になったのはいつからでしょうか?男系・男中心の社会がいつ始まったのでしょうか?

これを明確にすることはできません。長い時間の中で徐々にそうなったというのが本当のところでしょう。ただし、ある程度の推測できます。

男系主義は5世紀の『倭の五王』の時代に中国との親密な交流で日本に入ってきました。

ただし、それをすぐに受け入れたわけではありません。飛鳥・奈良時代は、天皇の近親結婚、多くの女帝の即位などから、男系社会になっているとは言えません。

しかし、平安時代になると状況が一変します。

女帝が誕生しなくなり、天皇が近親者と結婚することも激減しました。また、通い婚という、女性を男性の家に入れない結婚の形が現れます。

貴族だけに浸透した『通い婚』というシステムは、当時の『世界最先端の思想』のひとつである男系主義に触れることができたのが、インテリ層である貴族階級だけだったということを表しているのではないでしょうか?

平安末期になると武士の台頭で男性優位の社会を否定する機会を失います。

武士はもともと下流社会の人々です。また武士は戦争の専門家なので、男系主義を受け入れやすい体質を持っています。それが、上流社会だけにあった男系主義を日本の社会全体に浸透させたと思われます。

結局これが現代まで続くことになります。

このように見てみると、日本の男系・男中心の社会はいつ始まったのかと言われれば、

考え方は古墳時代すでに入ってきていて、300年の熟考・試行錯誤の期間を経てから平安時代に一気に広まった

とするのが一番納得のいく答えだと思います。

『男尊女卑』『女性蔑視』思想は明治に入ってからが強烈だった

平安時代が終わり、武士の時代になると、日本の中で自然に『男系主義』の思想が受け継がれていきます。

時代はずっと新しくなって、明治時代に入ると、天皇の皇位継承や相撲から女性を排除しました。

この時代は帝国主義時代のど真ん中です。日本人は外国から攻められて奴隷にされるのではないかと、いつもビクビクしていた時代でした。また、つねに戦争に備えるため、国家として国民としても覚悟していた時代でもあります。

このような時代だからこそ、男系主義が必要だったのでしょう。ということは『男尊女卑』『女性蔑視』がより強く出てしまったとも言えます。

大正時代には、歴代天皇の再検証を行う中で、第15代天皇として数えられていた神功皇后は、歴代天皇から外されました。『古事記』では、丸々1章を費やして記述されるほどの古代のヒロインにもかかわらずです。

理由は男尊女卑の思想だけではないのでしょうが、それだけ明治、大正、昭和初期の日本は『男尊女卑』の思想が充満していた時代でもありました。もしかすると日本の長い歴史の中で一番『女性蔑視』が行われた時代かもしれません。

日本は近代に入ってからのほうが男尊女卑が強くなっている。

 

最近歴史カテゴリでよく読まれている記事です。
post-cta-image
blog image

土地所有の歴史で時代の主人公が見える

日本の歴史では、歴史の勝者がコロコロ変わってきました。大王・豪族、天皇、貴族、上皇、武士、国民。でも変わらないのは、全員有力な土地の所有者だったことです。それだけ『土地』と『歴史』は深くつながっています。そこで歴史の勝者を『土地』から見ていきます。

tadtadya.com

_

SNSでも記事を配信しています。
コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

この記事を気に入ったらぜひシェアも!!