保元の乱(ほうげんのらん)は、鳥羽上皇と崇徳上皇の親子ゲンカからはじまり、それが後白河天皇 vs 崇徳上皇の兄弟ゲンカになって大爆発します。
この戦は、皇族・貴族・武士、政治にかかわるすべての勢力が参加しました。ここまで日本を二分した例はほかにありません。
続きを読む日本の歴史を天皇を中心にして見ていきます。天皇を中心に見ていくと、
なぜ、院政というシステムができたのか?
なぜ、武士という階級が生まれたのか?
なぜ、明治維新という近代化が短期間でできたのか?
がひとつにつながって見えてきます。
保元の乱(ほうげんのらん)は、鳥羽上皇と崇徳上皇の親子ゲンカからはじまり、それが後白河天皇 vs 崇徳上皇の兄弟ゲンカになって大爆発します。
この戦は、皇族・貴族・武士、政治にかかわるすべての勢力が参加しました。ここまで日本を二分した例はほかにありません。
続きを読む日本では、君主と民の関係は昔から独特でした。欧米のように契約関係もなく、絶対的な主従関係もありません。
それなのに、天皇と民の間には暗黙の信頼関係があります。
普通は結びつかないのに結ばれているところに『君臣の別』という考えがあります。皇位継承問題でも必要な考え方です。
続きを読む政治の実権は父の鳥羽上皇にあったため、近衛天皇(このえ)はほぼ表舞台に出ませんでした。政治の中心は藤原氏の内紛がメインになっていきます。
近衛天皇は自分の妻でさえ内紛のネタにされました。
この時代の天皇は存在感のある人が多いのに、15年も在位期間のある近衛天皇はほとんど見えません。
続きを読む崇徳天皇(すとく)は、出生にただならぬスキャンダルがあり、生まれたときから父・鳥羽上皇に嫌われ、すべてを奪われる悲運の天皇です。
弟の後白河天皇と戦争をして負けて島流しされてしまい、最後は大魔王になって祟ります。
日本三大怨霊になっているところに、この人の人生が詰まってる。
続きを読むミスター院政・白河上皇の孫・鳥羽天皇(とば)は、上皇に対するコンプレックスから自分の息子を嫌い、排除して『天下分け目』の大乱をまねいた天皇です。
お祖父ちゃんには複雑な感情をもちながら、政治的には同じような強烈な院政をした人。
味方でいて欲しい人が信じれないところが、想像しただけでもゲロ吐きそう。
続きを読む怪物政治家の白河天皇の息子・堀河天皇(ほりかわ)は、政治ではほとんど表舞台に立たず、学問と芸術にエネルギーを注いだ天皇です。
政治の実績もなく若くして亡くなり、また前後の天皇が強烈な個性をもっていたので存在感のない天皇になってしまいました。
それでも在位期間は22年と長い。(だけに存在感の薄さが目立つ。)
続きを読む