三種の神器とは?いつどこから来て何のためにあるのか?

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三種の神器 image

『三種の神器』(さんしゅのじんぎ)は天皇が皇位を継承するときに引きつぐ3つの道具です。

令和になるときも宮内庁の人が大事そうに箱をもって歩いていました。聞いてはいるけどイマイチ分からないもののひとつです。

『テレビ・冷蔵庫・洗濯機』のことではないです。

(これも古すぎて分からないか...)

三種の神器は鏡・玉・剣

八咫鏡
(やたのかがみ)
八尺瓊勾玉
(やさかにのまがたま)
草薙剣
(くさなぎのつるぎ)

三種の神器は、天皇が皇位を継承するときに受けつぐ3つの道具です。御璽(みしるし)ともいいます。天皇の証しですね?

鏡(かがみ)

玉(たま。ぎょく)

剣(つるぎ。けん)

の3つです。

no image person
玉?勾玉?なんぞや?

だと思います。あとで説明するのでここはスルーしてください。

『神器』(じんぎ)は、カミから受けついだ道具のことです。

no image person
神さまから受けつぐ?どうやって?

目に見えないものから道具を受けつぐってどういうことでしょう?これもあとで説明します。とりあえずスルーしてください。

神器は3か所に分散している

三種の神器は日本のあるところに大事に置かれています。

イメージ神器実物形代(かたしろ)
八咫鏡伊勢神宮・内宮
(三重)
皇居・宮中三殿の賢所
(きゅうちゅうさんでん, かしどころ)
(東京)
八尺瓊勾玉皇居・剣爾の間
(けんじのま)
-
草薙剣熱田神宮
(愛知)
皇居・剣爾の間

形代はレプリカといわれがちですが、ちょっとちがいます。コピーですがニセモノではありません。実物と同じ効力・価値があります。

三種の神器は、実物・形代のどれも、実体を見た人はだれもいません。天皇でさえ見ることができません。

過去には見た人がいたようですが、病気になった、箱から白い煙が出たなど、不吉なことが起きたようです。

玉(勾玉)のことを爾(じ。しるし)ともいいます。

『剣爾の間』は名前のとおりで、皇居の剣と玉を置いてある部屋です。天皇陛下の寝室のとなりにあるそうです。

宮内庁のHPを確認しましたが載っていませんでした。セキュリティ上マズいんでしょうね?

神道はコピーできてぜんぶ本物

神道では神さまを分霊できます。

古墳時代の人
オラが村に神社を作ったから、カミサマ来てくだせ~

といって、神社の住人(神さま)を呼び寄せます。勧請(かんじょう)といいます。

このとき、複数の神社に1柱の神さまを呼ぶことができて、神さまは呼ばれた数だけ分身が作れます。分霊(ぶんれい)といいます。

神さまは、ひとり、ふたりと言いません。柱(はしら。ばしら)で数えます。

分身はコピーだけど本物です。形代もおなじです。仏像やキリスト像とはちがうことに注意しないといけません。

キリスト教の像は、目に見えないGodをどうやって拝んでいいか分からないので見えるようにします。プロジェクターみたいなものですね?

神さまみたいにコピーしません。Godはひとつです。

神道神さま -> 神さまのコピー -> 神さまに直接拝む
キリスト教God -> 像 -> 像をとおして間接的にGodに祈る

仏教は何かを拝むのではなく、『悟りを開く』ために頑張る宗教です。

仏像は、頑張った結果を目に見えるようにしています。

如来
(にょらい)
悟りを開いた状態。最終ゴール。
菩薩
(ぼさつ)
悟りを開く直前の状態。ゴールの一歩手前。

これ以上やるとワケが分からなくなるので、このへんでやめときます。

実物は同じところにない

三種の神器は、実物と形代のセットだと天皇のちかくにすべてそろっています。

形代
本物
形代

でも、実物だけを見るとバラバラです。

伊勢神宮(三重)
皇居(東京)
熱田神宮(愛知)

なんでバラバラなのか?根拠は神話にあります。というか、三種の神器は、神話の世界でしか説明できません。

ひとつずつ見ていきましょう。

鏡・八咫鏡(やたのかがみ)

八咫鏡 image
イメージ

八咫鏡は、天照大神(アマテラス)のご神体です。伊勢神宮の内宮にアマテラスをまつっていると聞きますが、そこにあるのは八咫鏡です。

(ご神体はカミが宿るモノ。八咫鏡はアマテラスの魂が宿っている。)

鏡はご神体なので三種の神器のなかでも別格です。動かせません。だから形代があって、皇居にあります。

形代をいくつも作ることはできますが、三種の神器は天皇だけがもてるので、作ることはありません。

たとえば皇居が焼失してなくなってしまったら、内宮の本物から新しく形代を作ることはあるでしょう。

ほとんどありえないことですが。というか、こんなこと書くこと自体不謹慎です。

カミの神話の基礎知識

八咫鏡は、天上界のカミの神話から生まれました。神器の説明の前に、まずはちょっとした基礎知識から。

神話の世界は神々の物語からはじまります。細かいことはスルーしてポイントだけ行きます。

神々の世界には夫婦のカミがいました。伊邪那岐命(いざなぎ の みこと。男)と伊邪那美命(いざなみ の みこと。女)です。

この夫婦が地上に降りてたくさんの子どもたちを産みました。その子どもたちが、日本列島の島々、自然の万物、地上の神々(国津神)です。

キリスト教ではGod(The Creater)ひとつから人間も含め万物を作りますが、神道では神さまに『作る』能力はありません。

SEXして万物が生まれる。

目を洗ったらカミが生まれる。

カミを殺したら多くのカミが生まれる

など、人間が行なうような行動から何かが生まれます。

そして、死んだ妻を探して黄泉の国(あの世)から戻ったイザナギのから生まれたのが3柱のカミです。

アマテラス
(女)
天高原(天上界)を治めるカミ。
(昼の世界も)
太陽神。
月読命
(つきよみ の みこと。性別不明)
月の世界(夜の世界)を治めるカミ。
須佐之男命
(すさのお の みこと。男)
海の世界を治めるカミ。

神さまの世界は住み分けられていました。あと地下の世界もあります。

神々は大きく2つに分かれます。天津神(あまつかみ)と国津神(くにつかみ)です。

天神地祇(あまつかみくにつかみ)

日本のカミは大きく天界のカミと地上(国土)のカミに分かれる。

天のカミあまつかみ。てんじん。天津神。天神。天上界で生まれたカミ。
地のカミくにつかみ。ちぎ。国津神。地祇。地上界で生まれたカミ。

天のカミの代表はアマテラス。地のカミの代表はオオクニヌシ。

アマテラスは伊勢神宮の内宮、オオクニヌシは出雲大社に祀られている。

オオクニヌシの先祖はスサノオで、アマテラスとスサノオは姉弟。

ふたりはケンカ別れをしているので天津神と国津神は系統がちがう。

この分別は、日本列島に国が作られていく過程と関係が深く、天津神は天皇とそのまわりの氏族、国津神はそれぞれの地域で独立していた豪族をあらわす。

天津神の子孫、初代・神武天皇は、国津神の子孫の豪族たちを味方につけながら、戦争して討伐しながら天下統一を目指し、ヤマト(奈良)に都を作った。

カミの問題児・スサノオ

もう少し、神さまの基本編です。

スサノオは泣いているだけで、海の世界を治めようとしません。おかげで海は荒れるわ、悪いカミはでてくるわ、疫病が流行って最悪でした。

(スサノオは母・イザナミに会いたくて黄泉の国に行きたがっていた。)

父・イザナギは怒って追い出します。スサノオは、姉ちゃん(アマテラス)を頼って天上界に行くことにしました。

しかしアマテラスは、天上界を荒そうとしていると思い武装して待ちかまえます。

(そのあといろいろあるが省略。)

スサノオはウサ晴らしに天上界でイタズラをしまくりました。勢いあまって機織り係の女神を殺してしまいます。

アマテラスは弟をコントロールできなかったことにショックを受けました。

鏡と玉は有名な神話で作られた

神話の基本編はおわりです。三種の神器のポイントは『天の岩屋戸』(あめのいわやど)神話なので、それまでをプレーバックしました。

長かったですか?スイマセン。ここから本題です。

ショックを受けたアマテラスは、岩穴に引きこもって入口をふさぎました。すると、天上界が闇につつまれます。

(日食を表現しているともいわれる。)

天上界の神々
古墳時代の人
どうする?このままだと悪いカミは出てくるし疫病が流行るぞ!
天上界の神々
古墳時代の人
でも、どうやったら出てくる?
天上界の神々
古墳時代の人
よし。アマテラスよりもエラい神さまが現れたから楽しいお祭りをする、ということにしよう。

神々は祭りをする準備をします。

伊斯許理度売命(いしこりどめ の みこと。女)はを作りました。

玉祖命(たま の おや の みこと。男)はを作りました。

そしてドンチャン騒ぎをはじめます。

アマテラス
神話の女神 image
世界は闇のはずなのに、なんで楽しそうなの?のぞいてみよう。
女性神
古代の女性 image
アマテラスさまよりエラい神さまが現れました。
神々
古墳時代の人
見てみませんか?

そういって鏡を岩穴のほうに向けました。するとアマテラスは、鏡に映った自分をエラい神さまだと思って少しだけ顔を出します。

神々
古墳時代の人
いまだ!アマテラスさまを外に出せ!
神々
古墳時代の人
よし!岩穴をふさげ!しめ縄を張って二度と開けれないようにしろ!

アマテラスは引っぱり出されました。世界は明るくなり平和になります。

天の岩屋戸の神話で2つの神器が作られた。

(鏡と玉)

八咫鏡はいつから伊勢神宮にあるのか?

もともと八咫鏡は、天皇が手元に置いてアマテラスを祀っていました。しかし、第10代 崇神天皇が、近くで祀るのは恐れ多いと笠縫邑(かさぬいのむら)に移します。

(奈良県桜井市の近く。檜原神社(ひばらじんじゃ)や多神社(おおじんじゃ)ではないかと言われている。)

そして、第11代 垂仁天皇のときに、垂仁天皇の娘・倭姫命(やまとひめ の みこと)に新たなアマテラスの祀る場所を探させました。

倭姫は、五十鈴川(いすずがわ)のほとりに祠(ほこら)をつくって祀ります。これが伊勢神宮のはじまりです。

紀元前から1世紀にかけてのことだと考えられています。それからずーっと、八咫鏡は伊勢神宮に奉られています。2000年くらいです。

形代はいつからあるのか?

八咫鏡は、伊勢神宮・内宮のご神体と皇居の形代のふたつあります。形代は、崇神天皇が別のところに移したので自分のそばに置いたと考えられます。

それがいまでも受けつがれていることになっています。ほんとうのところは分かりません。新しく形代を作り直したというはなしはありませんが。

平安時代に何度か火事にあい、灰になっているともいわれますが、じっさいはどうなっているのか...

だれも見たことがないので。

ご神体も焼けて灰になっているとも言われますがほんとうのところは分かりません。

これもだれも見たことがないので。

もちろん、ご神体を作り直したというはなしはありません。いちおう、ご神体もずーっと同じものが奉られていることになっています。

八咫鏡の形代は、崇神天皇のころに作られ、いまでも受けつがれている(はず)。

玉・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

八尺瓊勾玉 image
イメージ

玉(勾玉)は、天の岩屋戸神話で鏡といっしょに作られました。

玉はどういうものなのか、いまだに分かっていません。有力な説では、祭祀などで使うアクセサリーのようなものだったと言われます。

形代はありません。ずーっと実物が天皇のそばにあります。

第81代 安徳天皇のときに、源平合戦で負けた平清盛の妻・二位尼(にいのあま)が剣といっしょに腰に巻いて海に沈みましたが、引き上げられました。

(玉を入れた箱が浮いてきたと言われている。)

これも同じものが引きつがれていることになっています。ほんとうのところは分かりません。

だれも見たことがないので。

八尺瓊勾玉は、いつも天皇の近くにあったので実物だけ。

形代を作る必要がなかった。

剣・草薙剣(くさなぎのつるぎ)

ヤマタノオロチ image
ヤマタノオロチから出てきた草薙剣

のこりは剣です。剣だけは別の神話にあります。問題児・スサノオの出雲神話です。

岩穴から引っぱり出されたアマテラスは弟を天上界から追放します。スサノオはへこんだまま地上界に降りて出雲にたどり着きました。

(追放されるとき爪をはがされて、かなりの拷問を受けていた。)

ここで、若い娘をかっさらう八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のはなしを聞き退治することになります。

ヤマタノオロチは8つの頭と8つの尻尾をもつ大きなヘビの怪物

そこでなんとか退治して尻尾を切り落としたら、オロチの中から大剣が出てきました。草薙剣です。

スサノオはこれを天上界のアマテラスに献上します。『姉ちゃん。許してちょ。』だったのでしょう。

こうして三種の神器はすべてアマテラスの元にそろいました。

もともと剣は伊勢神宮にあった

草薙剣は、伊勢神宮の祭主が管理していました。第12代 景行天皇のときは、景行天皇の妹・倭姫命が伊勢神宮の祭主です。

少し前に出てきましたね?伊勢神宮を作った人です。草薙剣は、八咫鏡を伊勢に移したときにいっしょに運ばれたのでしょう。

景行天皇には双子の息子がいました。弟が有名な日本武尊(やまとたける の みこと)です。

景行天皇は、ヤマトタケルに南九州の豪族・熊襲(くまそ)討伐を命令して、それが終わるとヒマを与えずに東国の豪族・蝦夷(えみし)討伐を命令しました。

ヤマトタケルは、父親にけむたがられていることがショックで、旅のついでに伊勢の叔母さんのところにグチを言いにやってきます。

熱田神宮にあるのはヤマトタケルのおかげ

グチりにきた甥っ子がかわいそうに思ったのか、倭姫は霊剣の草薙剣をもたせました。

さすが霊剣で、ヤマトタケルはその力で東国の豪族や反抗する神々をけちらします。

ヤマトタケルは、尾張(愛知)で宮簀媛(みやずひめ)という娘と結婚の約束をしていました。東国を制圧して尾張に戻り結婚します。

ここでヤマトタケルは失敗します。嫁にカッコいいところを見せたかったのか、イキったのか、伊吹山(滋賀)への遠征に草薙剣をもたず、嫁のところに置いて行きました。

そして伊吹山のカミのたたりにあって引き返し、そのままヤマト(奈良)へ戻る途中で亡くなってしまいました。

嫁・宮簀媛は、ヤマトタケルを弔うために熱田に神社をたてて、草薙剣を奉ります。これが熱田神宮のはじまりで、いまでもつづいています。

宮簀媛は尾張の国造の娘だと言われます。

国造と県主(くにのみやつこ。あがたぬし)

第13代 成務天皇の時代に作られたといわれる。日本ではじめて作られた地方の行政組織。(当時はヤマト王権)

国造県知事。地方裁判所の最高判事。県警本部長。
県主国よりちょっとスケールが小さい地方の長。
ヤマト周辺では王権の直轄地の長。

ヤマト王権から地方に派遣したのではなく、もともといた豪族や集落の長などを任命した。

都道府県、市区町村のようなものもできた。


(くに)
都道府県

(あがた)
市区
ヤマト周辺は王権の直轄地
邑里
(むら)
町村

山や川で国と県を分け、東西南北の道で集落を邑里にまとめた。もともとの豪族の領域、集落などを分断したものではない。

(ある程度はあっただろうが。)

形代は2代目

草薙剣にも形代があります。鏡といっしょに伊勢に移ったときに剣の形代もつくったのでしょう。

いまは皇居の剣爾の間に奉られています。この形代は2代目です。

第81代 安徳天皇のとき、二位尼が腰に巻いて海に沈んで玉は回収されましたが、剣は回収できませんでした。

そこで熱田神宮の実物から形代を新たに作ります。いまでも瀬戸内海の底には初代・草薙剣(形代)があるのでしょう。

いちおう2代目ということになっています。

もちろんだれも見たことはありません。

草薙剣はもともと八咫鏡といっしょに伊勢にあった。

ヤマトタケルの東国遠征に使われて、熱田神宮を作ったときにそこに奉られる。

形代は一度海の底に沈んで無くなったので、いまは2代目。

神器の継承の意味も神話にある

どうして神器はバラバラにあるのか、形代があるのかは分かりました。

でももうひとつ疑問があります。

No Image Person
アマテラスの元にあった三種の神器がどうして代々天皇がもつようになったのか?

三種の神器がどうして『天皇の証し』になったのか、ですね?

これも神さまの神話の世界でしか説明できません。

アマテラスが地上界の統治をぶんどる

スサノオを追い出した天上界は平和でした。そして、地上界もスサノオの子孫・大国主命(おおくにぬし の みこと)が出雲を統治して平和でした。

オオクニヌシは出雲大社のカミ。(縁結びのカミ)

でもアマテラスは気に入りません。スサノオの子孫よりも自分の子孫の方が地上を統治するのにふさわしいと。

地上界は国津神がそれぞれ独立してまとまっていないじゃないかとイチャモンをつけ、地上界をまとめるリーダーを天上界から派遣することにしました。

(最初はアマテラスの息子を派遣するが失敗。結局3人派遣して失敗する。くわしくは省略)

(4回目の派遣で成功。オオクニヌシから地上界の統治権をゆずり受ける(国譲りの神話)。くわしくは省略)

天皇の正統性は天孫降臨神話

準備が整ったところで、アマテラスの孫・瓊瓊杵尊(ににぎ の みこと)を地上界に送り込みます。(天孫降臨(てんそんこうりん)神話)

アマテラス
ひとりでは心細いでしょう。この5人を連れていきなさい。

まず5人のお供をつけます。(五伴緒神(いつとも の お の かみ))

天児屋命
(あめ の こやね の みこと)
天の岩屋戸神話で、お祭りのとき祝詞(のりと)を読んで、アマテラスに鏡を向けた。
中臣氏(藤原氏)の祖先。
布刀玉命
(ふとだま の みこと)
天の岩屋戸神話で、アマテラスに鏡を向けた。
天宇受売命
(あめのうずめ)
天の岩屋戸神話で、アマテラスをおびき出す舞を踊った。
伊斯許理度売命
(いしこりどめ の みこと)
八咫鏡を作った。
玉祖命
(たま の おや の みこと)
八尺瓊勾玉を作った。
アマテラス
それから、3つの宝物を与える。
アマテラス
1つは八咫鏡。私の魂が入ったこの鏡をいつも近くにおいて、私を拝むように祀りなさい。
アマテラス
2つめは八尺瓊勾玉。
アマテラス
3つめは草薙剣。困難にあったとき、これを見て勇気をもらいなさい。

また、日本書紀では

アマテラス
地上の国はわたしの子孫が治めるべきである。皇室が栄えることは天地があるかぎり永遠である。

とまでいいました。(天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅうのしんちょく))

これが『三種の神器が天皇の証し』『天皇が三種の神器を継承する理由』です。

天皇、皇統の正当性の理由はこれがすべてです。

ニニギノミコトのひ孫が初代・神武天皇です。

日本人はカミと自分はつながっています。

天皇の祖先、藤原氏の祖先もカミです。

『死んだらみんな神さま、仏さま』と考える日本人の思想が古事記・日本書紀で表現されています。

古事記と日本書紀(こじき。にほんしょき)

第40代 天武天皇が号令をかけて作った国家の歴史書。

ふたつあわせて記紀(きき)いう。

それ以前の歴史書は、焼失や理由の分からない紛失でいまは存在しない。

飛鳥時代以前の歴史は、古事記、日本書紀にたよる。

知った風なことを言う人には

ほんとうにあるかどうか分からないんでしょ?

神話ってつくり話でしょ?

意味あるの?

と、『オレは分かっている』風にいう人がいます。インテリ層に多い気がします。

平成から令和に替わるときにも、テレビで言うコメンテーターがいました。世間には博識だと思われている人です。

ただこのセリフは、日本人の感性を無視しています。

いまの世の中、大人になれば数字などのエビデンス(証拠・根拠)がとても大事です。ビジネスはとくに。

そういう世界で優秀な人ほどいつもの調子で言っちゃうんですね?自信があるだけに。

ただ、それにはこう反論しましょう。

初詣なんか意味ないって思いますか?

フィクション・不明なものを受け入れるのも大事

三種の神器の継承も『儀式』です。日本人を安心させるものです。天皇が日本の象徴にふさわしくなるための覚悟の儀式と言ってもいいでしょう。

神器があるかどうかじゃなくて、『ある体』にすることに意味があります。

ぼくも大した知識じゃないですがそれくらい分かります。日本人の感性があれば、だれでも分かります。

あるのか?とか、つくり話だからとか言いだす人は、ただただ野暮ったい人です。

(あくまで個人の感想です。また外国人は別です。)

天皇も政府もフィクションを認めている

昭和天皇まで、天皇の行くところ玉と剣はいっしょに動く決まりでした。帯同するのは形代です。

1945年の敗戦後、天皇が日本各地を訪問する回数が大幅に増えたので、『いつも帯同』はなくなります。

でも、天皇陛下が伊勢に参拝するとか京都御所にいくなど、重要な祭祀を行うときはいまでも帯同します。

天皇陛下が新幹線に乗り込む映像などには、陛下の後ろに大事そうに箱を抱えた職員が映ります。

『三種の神器の根拠は神話』は政府見解

三種の神器の存在、その由来は神話にあることは正式な政府見解です。

昭和35年に『伊勢にある鏡は神社のものか?国家のものか?』というはなしが出たとき

という答弁があります。これは、いまでも否定されていません。

神話のカミの時代を『事実』としている不思議なはなしです。

天皇・皇室の本
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『天皇について基本的なことを知りたい』『過去の天皇の人物像を知りたい』という人におすすめの本を選びました。

内容がかんたんで頭に入りやすく、でも内容が薄いわけではありません。むしろ濃いくらいです。

日本人なら知っていてほしい天皇・皇室の基礎知識だけでなく、外国の人に説明できるくらいの知識が身につきます。

文章が苦手な人にはマンガ本もあります。


天皇の本10選

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